「1人でがっつりラーメンを食べたい」と思う女性は多いのではないでしょうか。漫画家・中伊まめさんの作品『ギャル、明日も来るって』は、いっぱい食べたい女性の心境を描いた作品です。同作はX（旧Twitter)に投稿されると、約4.5万ものいいねを集めました。

寒い冬のある日、はやとはラーメン屋のバイトに勤しんでいました。そんななかギャルの女性・リナが外でメニューを見つめており、はやとはつい「いらっしゃいませ！」と声をかけます。店内に入ったリナはラーメンのほかに、ライス大盛り、餃子大皿5枚を注文しました。

その後、料理の数々を美味しそうに食べるリナをみて、はやとは「人のおいしそうな顔見てると⋯　疲れフッ飛ぶんだよなぁ」と笑顔に。そのとき、リナはさっき彼氏と別れたばかりだと話し始めました。元カレは太った女性が嫌いで、リナは無理して少食のフリをしていたのです。リナはそのことを話し、涙をこぼします。

そんなリナに心を動かされたはやとは、お会計後にリナを引き止め「俺はっ　おいしそうにいっぱいご飯食べる子⋯⋯大好きです！」と告白します。リナは「ウケる　プロポーズじゃん！」と大爆笑しましたが、「また明日もラーメン食べに来ちゃうかも！」と手を振りラーメン屋を後にしました。

はやとは元々明日はバイトを断っていましたが、リナの言葉に思わず「明日出ます！（略）グリスト（グリストラップという厨房内の排水施設の清掃）も俺がやるんで！」と店長に伝えるのでした。

読者からは「こんなお店なら毎日でも通いたくなる！」「美味そうに食べる子ほどうれしい存在はいないよね」など、さまざまな声があがっています。そこで、作者の中伊まめさんに同作について話を聞きました。

■中華料理好きがきっかけで生まれた作品

－リナが「少食のフリをしていた」と打ち明ける場面が印象的でした。

ギャルの心の葛藤を表せるよう意識した台詞なので、目に留めていただけてうれしいです。私自身、ラーメンや餃子などの中華料理が大好きで、いろいろなお店に通っているうちに『ラーメンの漫画が描きたいな』と漠然と思いついたのがきっかけです。

－中伊さん自身、ラーメン屋で仕事をした経験は？

こんなにもラーメンラーメン言っておりますが…実はラーメン屋さんでお仕事させていただいたことは一度もありません。（グリストに関してはなぜか経験してます。笑）注文をしてラーメンを待っている間に、お店の中を眺めながらお話に取り入れられそうな要素を探したりしています。お忙しい中、おいしいラーメンを提供してくださるスタッフの皆様には感謝しかありません。

－宣伝などがありましたら。

漫画はまだまだ勉強中で、表向きに発表しているものはあまりないのですが、描きたいお話や描きたいキャラクターが盛りだくさんなので、今後もあたたかく見守っていただけると幸いです。より多くの方の目に留まるような作品作りに励んでまいります。何卒よろしくお願いいたします。

（海川 まこと／漫画収集家）