「かわいそう」「親の操り人形」中学受験を決めつけないで! 当事者が伝えたかった思い【漫画】

一昔前は中学受験をする小学生といえば、「いけ好かないエリート」や「気弱で真面目な少年」など思い浮かべる方も多かったのではないでしょうか。漫画家・あさのゆきこさんの作品『つるかめウォーズ~平成の中学受験~』の番外編『平成初頭に中学受験した』は、実際に中学受験を体験した作者のセミフィクション作品です。

主人公・千鶴は子どものころ、中学受験をしました。中学受験といえば「ずっと塾通い」「教育ママに抑圧されている」など想像する人も多いでしょう。ある日、抑圧された子がやんちゃな子から遊びに連れ出され、子どもらしい世界を取り戻す…千鶴は、そんなストーリーが心底腹立たしいと思い続けていました。

なぜなら、「抑圧されてかわいそう」「普通の子どもの楽しみを知らないなんて」という大人の一方的な主張を感じていたからです。千鶴たち中学受験生は、確かに抑圧を受けていました。しかしお互いに達成感を共有したり限られた時間で遊んだりと、さまざまな思い出を積み重ねてきたのも事実です。

中学受験生たちは決して「親の操り人形」「かわいそうな子ども達」ではない、努力も決定も私たちのものなんだと言葉を添えられています。

同作に対しSNS上では「自分もこの作品通りだった」など、多くの中学受験経験者からの共感の声が寄せられています。そこで、作者のあさのゆきこさんに話を聞きました。

■『中学受験の塾通い』は楽しい思い出だった

-あさのさん自身はなぜ中学受験することに。

親が決めてきました。親の「そんなに大変じゃないよ~」という口車に乗りました。

-塾通いのなかで楽しかった思い出を教えてください。

少人数の塾だったので人間関係が濃く、同じメンバーで遊びに行ったり家に行ってお菓子作ったりしてました。楽しかったです。勉強しろって感じですね。

-読者へメッセージを。

普段はSNSやKindleなどで漫画を発表しています。最近はKindleで中学受験の漫画「つるかめウォーズ~平成の中学受験」を出しました。お求めやすい値段なので是非よろしくお願いいたします。

(海川 まこと/漫画収集家)

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