「無痛分娩って効くの一瞬やん!」「もう一回麻酔を打ってくれ」「わたし、お母さんになれるの?」 眠れない母に届いた差し入れに涙【漫画】

近年、出産において無痛分娩を選択する人も増えてきています。真船佳奈さんの作品『令和妊婦、孤高のさけび!頼りになるのはスマホだけ?!』からの抜粋エピソード『産後、運ばれてきた息子の顔が…あれ…??』では、無痛分娩を選んだ作者の出産後の様子がコミカルに描かれています。

作者は無痛分娩のおかげで、出産直後は多幸感であふれていました。しかし、初めてみた息子は「まるでテキーラを飲んだ後」のような顔をしていたのです。我が子の顔に衝撃を受けつつも、ひとまず息子をあずけ産褥パッドを付けることとなりました。

麻酔の魔法も少しずつ解けトイレに座った瞬間、腹部にとんでもない激痛が走ります。座ることもままならず「無痛分娩って無痛なの本当に一瞬やんけ…」と作者は立ちながら食事をとる羽目になりました。

結局、作者は痛みと出産直後の情緒不安定さで一睡もできませんでした。次の日息子が自室へ運ばれてくると、なんと顔が可愛く激変していたのです。息子をみて「本当に育てられるのか…」と不安な作者は、『母子同室講座』を受けることになりました。

しかし看護師のあまりの手際の良さに、新米ママたちは『唐突にバトロワに放り出された気分』になります。しどろもどろ育児をする作者は、「親になったら自動的に肝が据わるわけじゃないの…」と身体の痛みも合わさりヘトヘトに。結局この日も、夜間は息子を預けることにしました。

息子を預けたのはいいものの、作者は預けた後悔でまたもや一睡もできませんでした。「まわりのお母さんは頑張ってるのに…」と落ち込んでいる最中、母から「甘いものでも差し入れするよ」とメッセージが届きます。

1時間後、母から届いたクリームパンを食べると作者は思わず涙がこぼれました。「お母さんは最初から“お母さん”だと思っていたけど、こんな感じで少しずつお母さんになっていったのかな」と、甘さと感謝の気持ちが身にしみるのでした。そんなリアルな育児体験を描いた真船佳奈さんに話を聞きました。

■妊娠出産は「思ったのと違う!」のオンパレード

-無痛分娩を選択した経緯を教えてください。

物心ついた時から聞いてきた出産の痛みが怖すぎたのと、キャサリン妃が出産した当日にヒールを履いて軽やかな笑顔で手を振っている映像を見たことです。あの映像を見て「無痛分娩にしたい…!」と心に決めた方も多かったのではないでしょうか。

-同作で描いた以外にも、出産直後の時期に大変だったことはありましたか。

妊娠出産はとにかく「思ったんと違う!!!」のオンパレードで、地獄のつわりに妊娠中の体重増加、産後の股の痛みに母乳に執着してしまった日々のこと、夫への怒り…などなど、とにかくいろいろありました。これらをすべて細かくメモを取り続け、漫画にしたら今日の240ページになってしまいました。

-伝えたいことなどありましたら。

この話が収録されている「令和妊婦、孤高のさけび!頼りになるのはスマホだけ?!(オーバーラップ)」は、妊活~出産のすべてを描いた作品で、発売するや否や全国のパパママから「共感で首がもげそうだ!」とのコメントが殺到。アマゾンレビュー1120件、今も先輩ママから新米ママたちに「妊娠出産祝い」として贈り続けられて広まっている作品です。

子供がいない方や、子育てを卒業された方、パパになる男性などとにかくいろんな方に笑って泣いていただける作品になっているかと思います。ぜひ、読んでみてください。

(海川 まこと/漫画収集家)

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