「家計の悩み」で最も多いのは…貯金がなかなか増えない 「クーポンを使う」など、みんなの節約法1位は?
昨今の物価高や光熱費の高騰などの影響で、家計に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。楽天グループ株式会社(東京都世田谷区)が提供する家計管理アプリ『楽天家計簿』による「家計の悩み」に関する調査によると、最も多かった悩みは「貯金がなかなか増えない」でした。では、物価高に対してどのような対策をしているのでしょうか。
調査は、同アプリのユーザー541人を対象として、2025年6月にインターネットで実施されました。
はじめに、「家計の悩み」について聞いたところ、「貯金がなかなか増えない」(17.6%)が最も多く、次いで「老後の生活資金に不安がある」(14.8%)、「収入と支出のバランスが悪い」(13.8%)という結果になりました。
「貯金がなかなか増えない」と答えた人を年代別でみると、20代と30代はいずれも1位で21.4%、40代も1位で17.0%、50代と60代以上では2位でそれぞれ17.3%、14.1%と、20~40代で1位という結果になりました。
なお、50~60代以上の1位は「老後の生活資金に不安がある」(19.4%、17.4%)で、50代以降で老後に関する興味関心が高くなる傾向がみられました。
次に、「物価高における対策」について質問したところ、「ポイ活をする」(19.5%)や「家計簿アプリなどを利用して収支を可視化する」(12.1%)、「無駄遣いを減らす」(11.2%)、「クーポンを活用する」(10.6%)、「固定費を節約する」(10.3%)といった回答が上位に挙がりました。
性年代別にみると、女性はどの年代も1位が「ポイ活をする」であるのに対し、男性は20代で「ポイ活をする」と「家計簿アプリなどを利用して収支を可視化する」、30代では「家計簿アプリなどを利用して収支を可視化する」、60代以上では「無駄遣いを減らす」がそれぞれ1位となっており、年代によって対策が異なることがわかりました。
また、「この夏の電気代高騰に対し家計での工夫」については、「扇風機やサーキュレーターを併用する」(18.7%)や「電気をこまめに消す」(17.4%)、「エアコンの設定温度を見直す」(16.5%)などが上位となり、女性が各年代で具体的な施策を行っているのに対し、男性は20~40代の上位3位以内に「特に対策は行っていない」(20代19.5%、30代14.3%、40代13.0%)がランクインしており、具体的な対策を行っていない傾向がうかがえました。
最後に、「この夏、最もお金をかけてもよいと考えている項目」を尋ねたところ、「レジャー・旅行費」(25.7%)、「食費」(14.4%)、「水道・光熱費」(11.8%)などが挙げられたものの、「特に予定なし」(25.9%)が最多となりました。
年代別にみると、20代は「レジャー・旅行費」(31.7%)、「交際費」(17.1%)、「特に予定なし」(14.6%)、「食費」(12.2%)の回答順になっており、他の世代と比較してレジャーや交際関連への出費を優先的に考えている傾向がうかがえました。





