バスボムをビニールごと湯船に投入、恐竜も泡も出ない父子の入浴タイム 超天然な夫の“ズレた日常”…笑って済めばいいけれど、ぞっとする瞬間も

育児や家事に協力的で、優しさあふれる夫--。それだけなら頼もしい存在なのですが、その優しさに「天然ボケ」が加わると、日々は思わぬ方向へ転がっていきます。埼玉県在住のRさん(30代)は、そんな天然ボケの夫と子育てに奮闘中です。

■バスボムが溶けない!原因はまさかの…

2歳になった一人息子に、魔のイヤイヤ期がやってきました。散歩に行くのも「いや」、公園から帰るのも「いや」、ご飯を食べるのも「いや」。何をするにも「いや」と返されるため、毎日が試行錯誤の連続です。

お風呂に入るのに「いや」と言われないよう、夫が張り切って買ってきたのは色とりどりのバスボムでした。バスボムが溶けると、中から息子の好きな恐竜のフィギュアが出てくるはずでした。「今日は一緒にお風呂で遊ぼう!いくよ!」と声をかけると、息子は大喜び。パッケージを外して勢いよくお風呂に投入していきます。しかし、待てど暮らせど何も起こりません。

泡も出ず、色も変わらず、香りもない。首をかしげる息子を見て「そんなことある?」と、浴槽に駆け寄ったRさん。しかし、バスボムを手に取ってみると、バスボムを包む透明ビニールを開封せずにそのままお湯に投入していたことが判明しました。

「え?そのビニールって外すの?」と驚く夫。お風呂で、ただのビニール玉を転がしていた父子の姿に、Rさんは脱力してしまったそうです。

■エコ精神全開、でも袋なしで両手いっぱい帰宅

ある日、夫は仕事帰りにコンビニへ立ち寄りました。エコ意識の高い夫は、いつものように「レジ袋いりません」と宣言します。それはいいのですが、弁当・お茶・アイス・お箸・レシートをすべて両手に抱えて帰ってくることに。

「Rさんの分のアイスも、途中で落としそうになってさ~」と笑う夫に、Rさんは「異例の事態なんだから、そんなときはレジ袋いりますって言えばいいのに!」と心の中で叫んだ日だったそうです。

■洗濯物を畳んだのは偉い、でも湿ったまま

日曜日の夕方、夫が「洗濯物、畳んでおいたよ!」と誇らしげに言いました。ありがたく思いながら、それぞれの位置に仕舞おうと手に取ると、なんだかしっとり。タオルやシャツが、まだ乾ききっていない状態で丁寧に畳まれて積み上げられていたのです。

「まだ乾いていないなら、広げて干しておいて!」とRさんが思わず声に出すと、「え?乾いてなかった?せっかく畳んだのに、また干すの?」と無邪気に言う夫。

畳むという工程に満足し、洗濯物の本来のゴールをすっかり見失っている姿に、思わずため息が出た瞬間でした。

■命が無事なら笑い話ですむけれど

とはいえ、夫の天然ぶりには、笑い話では済まされない場面もありました。

Rさんの夫は、最寄り駅まで自転車で通勤しています。その日はたまたま在宅勤務だったため、Rさんが夫の自転車を借りて近所のスーパーへ。しかし驚いたことに、右のブレーキがまったく効かないのです。

左手一本で必死に制御しながら冷や汗をかいて帰宅。「右ブレーキ効かないよ!」と伝えると、夫はポカンとした顔で「え?そう?」と一言。

毎日乗っていて気づかなかったのか、それとも気づいても直そうとしなかったのか。どちらにしても、ぞっとせずにはいられませんでした。

バスボムが溶けなくても、コンビニ帰りに両手がふさがっていても、命が無事なら笑い話で済みます。でも、命に関わる部分だけは、ちゃんと伝えて修正してもらわないと--。Rさんはそう痛感しています。

(まいどなニュース特約・松波 穂乃圭)

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