身長191cm、ムキムキなのに「俺、運動神経ゼロやねん」…いかつい転校生に誘われたのは「水球部」 まさかの“水没事件”で地味男子が“期待の新人”に【漫画】

転校には不安がつきものですが、その先には新しい出会いが待っていることもあります。漫画家・一色美穂さんが原作を担当し、サンデーうぇぶりで連載中の漫画『みずぽろ』は、転校をきっかけに水球と出会う男子高校生・信濃と山城の学校生活を描いた物語です。

高校1年生の信濃は、長野からやってきた転校生。185cmの高身長ながら目立つタイプではなく、GW明けという中途半端な時期に友達ができるのかと、不安を抱えていました。

信濃が挨拶を終えて席に向かおうとしたその時、もうひとりの転校生・山城が現れます。山城は、信濃をさらに上回る191cmという長身に加え、京都出身で関西弁を話すことから、一気にクラスの注目の的に。一方の信濃は誰にも話しかけられないまま、転校初日からひとりで弁当を食べることになり、内心焦りを感じていました。

そんな中、山城はぐいぐいと信濃との距離を縮め、水球部に入らないかと何度も誘ってきます。山城は長身で関西弁を話すうえに、似顔絵もさらっと描けるほど絵がうまく、何をしても注目を集めるタイプです。そんな山城を見ながら、「だめだ、あいつと一緒にいたら全部もっていかれる」と危機感を覚えた信濃は、せめて部活だけは別にしようと断りますが、山城はめげずに誘い続けます。

なぜ自分を誘うのかと問いかけると、山城の答えは「がっかり空気を半減させるため」でした。実は山城は、見た目こそ高身長でがっしりしていますが、運動神経は皆無なのです。「俺、運動神経ゼロやねん」と、スキップする姿などを見せながら説明する山城。どの運動部に入っても「できそうでできない」ことでがっかりされ、気まずい空気になってきたのだと打ち明けます。

それでも「やったことがないから水球ならできるかも」と前向きに語り、もし自分が全然だめだったとしても、信濃がそこそこ活躍すれば“がっかり感”が中和されると話します。

■いざプールに入ると、どんどん沈んでいく

山城に押し切られ、信濃は水球部に足を運ぶことに。2人はさっそく水着に着替えて体験に臨むのでした。美術のデッサン力を上げるため筋トレに勤しんだ山城の水着姿は、まさに「即スタメン」の風格で周囲の期待も高まります。

しかしいざプールに入ると、山城はクロールをしているはずなのにどんどん沈んでいき、まったく泳げません。見かねた信濃が飛び込んで助けに入ると、今度は信濃に注目が集まります。

泳ぎのうまさや体格を褒められ、さらにはバレーボール経験者であることも明かすと、先輩たちの盛り上がりは最高潮に。まるで“期待の新人”のような扱いを受けた信濃は、優越感を隠しきれません。そんな信濃に、山城は「オブラート渡すから包んでくれる?」とツッコミを入れるのでした。

読者からは、「2人してコンビ組んでお笑いやったらいいんじゃない?」「双方ツッコミのセンスが卓越しすぎてる」など、信濃と山城の絶妙な掛け合いを絶賛する声があがりました。日本ではまだなじみの薄い水球を題材にしながら、キャラクターの個性とテンポの良さで注目を集める同作について、原作を担当した一色美穂さんに話を聞きました。

■とにかく面白い水球の魅力を伝えたい!

ー水球というテーマを選ばれたきっかけを教えてください。

元々筋肉を見たり描いたりするのが好きだったのですが、担当編集さんにそれならと水球鑑賞を勧められまして。見てみると選手たちの肉体美から、競技の面白さにもまんまとハマってしまい、漫画にしたら絶対面白いだろうと思った次第です。

ー作中に出てくる長野の小ネタは、一色さんのご経験がベースになっているのでしょうか?

そうです、長野ネタは自分の経験から書いております。長野県内でも北信・東信・中信・南信で違った文化がありますが、私自身が身近だった北信と中信、その辺りのネタが多いかと思います。

ーあのテンポの良いギャグや掛け合いは、どんなふうに思いつくことが多いのでしょうか?

そう言っていただけると光栄です。毎回一生懸命考えて生み出しております(笑)。

ー読者にメッセージをお願いいたします。

水球というスポーツがとにかく面白いので、魅力を伝えられたらいいなと思っております!

(海川 まこと/漫画収集家)

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