「ちょっと人の命助けてくるわ」骨髄ドナーになった50歳男性、 手術体験記に反響「感謝に涙あふれた」「おかげで命永らえてる」
白血病などの患者に骨髄を提供する「骨髄ドナー」になった50歳男性の手術体験記が、SNS上で注目を集めている。男性は2011年の東日本大震災をきっかけに「何かできることはないか」とドナー登録。14年後の今年、ドナー候補に選ばれ、無事に提供を終えた。男性は自宅の玄関を出る際、こんな風に言って出掛けたという。「んじゃ、ちょっと人の命助けてくるわ」
■きっかけは東日本大震災
北海道在住の男性が骨髄バンクに登録したのは36歳の時。東日本大震災で連日報道される惨状に、無力感を感じた。「何かできることはないか…」と考え、骨髄バンクに辿り着いた。「専門的知識もデータもないですが、原発事故が起きると、放射線被爆が増え、白血病患者が増えて骨髄移植が必要になるのでは、とざっくりと思ったんです」と話す。
ドナー登録から9年後の2020年、ドナー候補になったが、結局選ばれることはなかった。そして今年に入り、改めてドナー候補の知らせが来た。血液検査の結果、数値に問題はなく、待機していると、ドナーに選ばれたと連絡があった。最終同意後にキャンセルできるようだったが、「患者さんはこの日以降、移植のための処置を進めるため、移植できないと危険な状態になる」と説明を受け、「自分に何かあると誰かが死んじゃうかも…」と責任感が強くなり、健康な生活を心掛けた。
入院当日、「んじゃ、ちょっと人の命助けてくるわ」と言った男性に、妻は「頑張ってね、いってらっしゃい!」と送り出してくれたという。
■感謝の声に返したい言葉
入院2日目に手術へ。提供方法は、腰の骨から骨髄液を上限1200cc抜くものだった。全身麻酔ですーっと意識が消え、目が覚めると、腰の、両サイドの骨が痛い…!鎮痛剤を入れてもらうと、翌日には痛みは消え、売店まで歩けるようになった。病院からは「骨髄液は昨日のうちに患者さんの元に届いて移植の処置も無事に完了しました」と教えてもらい、安心して翌日に退院したという。
X上に体験記を綴ると、患者サイドから「身内が2度提供を受けました。初めてドナー骨髄を目にした時、善意の可視化に全身が総毛立ち、感謝に涙があふれました」「ドナー提供を受けて命永らえている者の一人です。提供側の話を伺えてますますありがたみを感じます」などたくさんの感謝の声が並んだ。
これらのコメントに、男性は北海道弁で「なんもさ!」と返したい思いがあるという。「大したことはしていませんので、気にしないでくださいという意味です。僕の家族や親しい人が病気になって、自分の骨髄提供で治療が出来るなら何度でも何リットルでも差し出すと思うんです。自分が患者の立場だったとしても、提供を受けられるならそれで健康を取り戻したいと考えます。術後は1週間ほど痛いんですが、ロキソニンで何とかなる痛みで、どこかの誰かの命が助かるなら安いもんです」
(まいどなニュース・山脇 未菜美)
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