空港で荷物を奪われ、ボッタクリ請求も…子ども4人と世界一周したシングルファーザーが語る「海外タクシーのヤバすぎる実態」
海外旅行でドキドキするケースのひとつが、移動時に使用するタクシーではないでしょうか。言葉の通じない運転手と閉じた空間で過ごすのは、スリルすら感じるかもしれません。
大人でもドキドキするシーンであるにもかかわらず、4人の子どもとさまざまな国でタクシー移動を経験した人がいます。日本では考えられないような各国のタクシー事情について、4人の子どもと一緒に約2か月半をかけて13カ国を回ったシングルファザー・木村剛士さんにお話を聞きました。(以下、『』内は木村さん談)
各国のタクシー事情について木村さんに話を聞くと、印象に残っている国が3つあるようで、その1つめはインドです。
『インドでは乗車前に運転手と料金や目的地を交渉していました。ただ、ようやく合意に至ったと思っても、走り出すと状況は一変することが珍しくありません。ちょっとしたことで「やっぱりこの金額じゃ足りない」「こっちの道の方がいいけど追加だ」などと言い出し、何度も値段交渉をやり直す羽目になるんです。
頼んでもいないお土産屋に立ち寄ることも日常茶飯事でした。そこで何かを買うように直接的に強要されるというよりは、「お前たちのために良い店に案内してやったんだから、その分の手間賃も上乗せだ」といった調子で追加料金を求めてくるのです。もちろん、そのお土産屋は運転手の知り合いで、そこからのキックバックも期待しているのでしょう。お金を要求することが当たり前、といったお国柄を感じました。』
■夜遅くに到着した空港で強引に乗せられたタクシー
また中東のオマーンでのタクシー経験もスリリングだったそうです。
『フライトの関係で空港に到着したのが夜だったためか、乗り場にいくとタクシーも4,5台しか止まっていませんでした。そのうちの1台の運転手が近づいてきて、なんと半ば強引に荷物を奪いタクシーに押し込まれてしまったんです。
乗ってからがさらに大変で、運転手は自分の意に沿わないことがあると、突然大声を張り上げて威嚇してくるんです。そして案の定、法外な金額を請求されました。要求に従わなければ、放り出されると思ったので従ったのですが、結局ホテルから徒歩5分の距離までしか連れて行ってもらえませんでした。ただしオマーンで乗ったほかのタクシーは親切だったので、たまたま運が悪かったのかもしれません。』
その他、南米ボリビアではこれまでと違った意味で驚かされる体験をしたそうです。
『ボリビアでは街の路上で「TAXI」と書かれたステッカーが売られており、そのステッカーを貼ってタクシー営業をしている車がたくさん走っていたんです。日本のように明らかにタクシーとわかる車は少なく、正しく認可されたタクシーかどうかすら不明でした。この光景を見て「え?誰でもタクシー営業できるってこと?」と驚いたことを今でも鮮明に覚えています。』
この話を聞くと、海外でのタクシー利用はかなり警戒しないといけないのではと危惧してしまうでしょう。しかし、最近では状況が変わってきたようです。
『いずれの国も日本では考えられないようなタクシー事情でしたが、最近ではUber(ウーバー)などに代表される配車アプリの登場により、安心してタクシーが利用できるようになっています。
乗る前にスマートフォンの画面上で目的地も料金も全て確定しています。運転手さんと面倒な交渉をする必要も、言葉が通じなくて不安な思いをすることもありません。これは本当に画期的で、精神的な負担が全然違いますね。』
◆木村剛士(キムラタケシ)長野で4人の子どもたちと暮らすシングルファザー。50歳になり仕事をやめ、家を売り、子どもたちと世界一周の旅へ出る。
(まいどなニュース特約・長澤 芳子)
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