「もしかして防衛本能?」赤ちゃんが、外で静かになる理由を妄想 「やっぱりお家が一番なんだね」【漫画】
どれだけあやしても泣きやまなかった我が子が、外に出て移動を始めると泣き止んだという育児あるある。多くの人が経験しているのではないでしょうか。おむつを替えても授乳をしても、抱っこしても泣き止まない…そんな時、思わず抱っこして家中を歩き回ったことがある方も多いはず。
夜泣きは、泣いている本人ですら「なぜ泣いているのか分からない」という説もあるほど。そんな赤ちゃんが外で静かになる理由は防衛本能かも…という興味深い視点で共感を集めているのが、イラストレーターのいとうもちこさんがX(旧Twitter)に投稿した作品『赤ちゃん、外に出ると静かになる』です。
物語は、赤ちゃんがぐずり泣きしている場面から始まります。ママが抱っこしてもあやしても泣き止まない赤ちゃん。しかし気分転換にベビーカーに乗ってお散歩に出ると、一転して静かに。赤ちゃんのあまりの変わりように、ママはふと「気配を消してる…?」と不思議に思います。
そこでママの頭に浮かんだのが、「もしかして防衛本能…?」という妄想です。知らない場所で泣き声をあげてしまうと敵に見つかってしまうかもしれません。そのため赤ちゃんは外に出ると、本能的に気配を消して静かになるのではないかと想像を膨らませます。
そして家に戻ると、今までの静けさが嘘のように声を出して遊び始める赤ちゃん。その姿を見てママは、「うちが安全な場所だと分かっているんだな」とあらためて実感し、うれしさが込み上げてくるのでした。
同作の読者からは「ちび忍かわいすぎる~!うちの子もお散歩時静かすぎて呼吸を確認しちゃいます(笑)」や「ワカル…外出した方が息子も寝るし私も気分転換になるしラク」などの声が寄せられています。やはり同じような経験をしている方が多いのでしょう。
他にも「輸送反応というものがあるみたいです~(笑)もちこさんが考えてらっしゃることが正解ぽいです!」というように、実際に移動中に静かになる赤ちゃんについて研究されていることもコメント欄に記載されていました。このような研究について知らなくても、試行錯誤して我が子に適したあやし方を見つけ出している親御さんのたゆまぬ努力が感じられます。そこで、同作について作者のいとうもちこさんに話を聞きました。
■なんとなく察してるのかもしれません(笑)
ーベビーカーに乗せてお散歩をすると泣き止むそうですが、ベビーカーに乗せた直後からですか?
いつも出かける前に上着を着せ始めるとおとなしくなります。なんとなく察してるのかもしれません(笑)。かわいい我が子でもずっと泣いているときは疲れてしまうので、泣き止んで機嫌が良さそうになるとホッとします。
ー「防衛本能かも?」と考えたきっかけは?
外に出るだけではなく、初めて会う人の前や場所でも周りの様子をうかがうように静かになることが何度かありました。また、娘(姉)が小さかった時も同じようなことがあり、もしかすると赤ちゃんは身を守るために静かになるのかな~と思うようになりました。真偽はわかりませんが…どうやら外に出るときは「輸送反応」で本当に静かになるそうです。
ー安心して泣いても大丈夫だと認識していそうな場所はご自宅以外にも?
自宅にいることが多いので、他の場所は見つかっていません。実家でも機嫌良くしてくれるので助かっています…(笑)
ー赤ちゃんの「安心できる場所」と「警戒する場所」について、お散歩以外の場面でも感じたことはありますか?
「警戒する場所」は初対面の人がいるとき、初めて行く場所、あとは交通機関などでいつも以上に静かにしていてくれる気がします。
(海川 まこと/漫画収集家)





