シニア女性のスマホ利用ほぼ100% タブレットも利用増 よく使うSNSは
株式会社ハルメクホールディングス(東京都新宿区)の『ハルメク 生きかた上手研究所』は、このほど「デジタルデバイス」に関する意識と実態調査の結果を発表しました。同調査によると、シニア女性のスマホの利用率が9割以上となり、特に70代の利用率が他の世代に追いつき始めていることがわかりました。
調査は、全国の55~74歳のハルメク読者の女性 436人を対象として、2024年6月~8月の期間に郵送で質問紙を配布して実施されました。
調査の結果、シニア女性における「2024年のスマホの利用率」は全体の98.9%。特に70代は96.9%と他の世代に追いつき始めていることがわかりました。
また、「現在利用しているデバイス」の推移を見ると、23年調査時に17.4%だった「タブレット」が24.1%と増加。そのほか、23年までは停滞気味だった「スマートウォッチ」も6.9%と23年比で2.9ポイント増となっています。
続いて、LINEを除く「SNSの利用率」を調べたところ、全体では23年の31.9%から24年では29.6%と減少しているものの、特に「50代」(23年42.1%、24年46.7%)の利用率の伸びが顕著で、「70代」(同24.7%、同17.0%)との差が大きくなりました。
そのほか、SNS別の利用率では、「Instagram」(23年22.2%、24年22.9%)、「Facebook」(同15.4%、同15.6%)、「X(旧Twitter)」(同13.4%、同13.8%)などいずれも増加している一方、本調査から対象となった「TikTok」の利用率は9.6%となったものの、投稿率は0%でした。
また、「デジタルデバイスの用途で増加しているもの」としては、「2段階認証」(42.7%)、「調べ物・Web検索」(89.2%)、「防災アプリ」(60.1%)、「オンライン決済」(45.4%)などが挙げられるほか、スマートウォッチの利用率が増加していることから「健康管理」(28.4%)の利用率も増えてきています。
最後に、「スマホに関する情報の入手」について聞いたところ、「人に聞く・尋ねる」(68.0%)が多くなったものの、23年からは3.6ポイント減となっており、「自分で探す」(30.9%)と回答した人が4.3ポイント増加しました。
特に、「Web検索の方法」において、「文字検索」(89.2%)だけでなく、「音声検索」(38.8%)、「画像・動画での検索」(26.1%)などの検索手法も増加しており、ChatGPTといった「AI検索」(3.7%)も昨年比2.2ポイント増と積極的に活用されていることがうかがえました。
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【出典】
▽ハルメク 生きかた上手研究所調べ