老後って何歳から? 健康、介護、お金…老後の生活への「希望なし」は6割弱

みなさんは、何歳からが「老後」だと思いますか。株式会社ロイヤリティ マーケティング(東京都渋谷区)が、同社運営の『Pontaリサーチ』会員の20~69歳男女1000人を対象に「老後の不安とお金」に関する調査を実施したところ、「65~69歳」が最多となりました。また、6割弱の人が「老後の生活への希望なし」と回答したそうです。

調査は2023年11月にインターネットで実施されました。

はじめに、「老後は何歳からだと思いますか」と聞いたところ、平均値は「65歳」となりました。老後だと思う年齢を5歳刻みでみると、「65~69歳」(38%)や「70~74歳」(26%)、「60~64歳」(19%)などに回答が集まり、累計すると「74歳以下」で全体の90%を占めました。

なお、性年代別では、回答者の年齢が低いほど、老後だと思う年齢も低くなる傾向が見られたものの、いずれの性年代でも平均値は「60代」となっています。

次に、「老後生活への希望はありますか」と聞いたところ、全体の57%が「希望はない」(あまり希望はない38%・希望はない19%)と回答し、「希望あり」(43%)を上回る結果となりました。特に30代の女性で「希望なし」が70%と最も高くなった一方、60代では男女いずれも「希望あり」が54%と高くなっていました。

また、全体の80%が「老後の生活に不安を感じる」(不安を感じる、どちらかといえば不安を感じるいずれも40%)と回答。特に30代の女性では「不安を感じる」という回答のみで53%と特に高くなりました。

「老後の生活に不安を感じる」と答えた人に、「不安を感じる内容」を複数回答で答えてもらったところ、「生活費や年金などのお金」(82%)が最も高く、次いで「体力やケガ、病気などの健康」(69%)、「介護(自分自身)」(52%)が続きました。

性年代別にみても、どの性年代においても「生活費や年金などのお金」が80%前後と高くなった一方で、「体力やケガ、病気などの健康」は男女ともに40代以上で約7割以上と高くなっており、加齢によって不安が顕在化する様子がうかがえました。

さらに、「老後の生活に備えた取り組み」については、全体の90%が「実施している」(実施している31%・していないが実施の意向がある59%)と回答。「実施している」と答えた割合を性年代別にみると、特に60代の男性で50%と高くなっていました。

また、備えの意向がある人に「取り組みの開始時期」を聞いたところ、平均は「48歳」となりました。なお、男女ともに年代が高くなるほど、取り組み開始の年齢が高くなっています。

続けて、「老後の生活に備えて取り組んでいる内容」を複数回答で答えてもらったところ、「貯蓄や投資など資産構築」(85%)が突出して高くなりました。性年代別にみると、「定期的な健康診断や定期検診など」は男女ともに年代が高い層が、「脳のトレーニング」は60代女性で高くなっています。

最後に、「老後に備えた貯蓄や投資など資産構築」について、具体的に取り組んでいる手段と目標額を調査した結果、具体的な手段(複数回答)では、「預貯金」(84%)が最も高く、次いで「投資信託」「定期預貯金」(いずれも43%)が続きました。

また、目標額は「3000万円以上」(20%)、「2000万円以上3000万円未満」(16%)、「1000万円以上2000万円未満」(15%)といった回答が上位に並び、合わせると「1000万円以上」で50%以上となりました。

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【出典】

▽「ロイヤリティ マーケティング」調べ

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