「救急車がなかなか来ない」「119番したらこれをして!」 猛暑とコロナの夏、救急搬送の現場で起きていたこと【2023年…救急系ライフハックまとめ】

2023年は夏の記録的な暑さもあってか、「救急車がなかなか来ない」といった救急関連の話題が広く関心を集めました。逼迫する救急出動体制ももちろん気になりますが、いざ救急車を呼んだ際にできることなども知っておきたいところですよね。119に関する有益な情報をまとめました。

■「119番したら靴の準備を」消防本部からのお願いが話題

自宅から119番した際は、救急車が到着するまでの間に、搬送される人の「保険証、お薬手帳、履物」を用意しておいてほしいという消防本部からのInstagram投稿。搬送され、処置後に初めて「帰る時の靴がない」と気づくケースがあるそうです。た、確かにそこまで頭は回らない気がする…。

兵庫県の宝塚市消防本部によると、やはり院内での移動や帰宅時に困ることが多いとか。予め必要なものを知ってもらい、迅速な搬送につなげたいとの思いから投稿したそうです。

他にも、「お薬手帳と薬の現物」両方用意することが可能であればさらにグッド。財布や携帯電話、戸締り、火の元の確認、マスクなども忘れがちらしいので、ぜひ覚えておきたいですね。

■「熱中症で救急搬送の人、だいたい水分はめっちゃ飲んでる!」

熱中症対策として推奨される、こまめな水分摂取。しかし、実は熱中症で救急搬送される人の大半は、水分をしっかり摂取できているそうです。大事なのは水分摂取だけではなく、身体を冷やすことなんですって!

ある糖尿病内科医によると、水分摂取が有効なのは脱水症。熱中症とはつまり、「身体が熱くなることで起きる体調不良の全て」なので、繰り返しになりますがとにかく身体を冷やしましょう。この医師自身、運動した後、熱くなった車でエアコンをガンガン効かせながら運転していたところ、気分がどんどん悪くなって嘔吐。冷たい風が体の表面に当たっても、表面の血管だけ冷え、身体の中は熱いままで熱中症になったそうです。

■頭痛で意識失った妻が大きないびき→救急車到着20分以上 危険なサインで「死を覚悟」

普段は救急車を受け入れて治療する側の医師が、妻が倒れて「呼ぶ側」になりました。頭痛で意識を失った妻は、大きないびきをかき始め…。「これは医学的に危険なサインだ」と血の気が引いたそうです。

一時は妻の死も覚悟した医師でしたが、そんな切羽詰まった中で「やってよかったこと」をまとめました。119に電話した際の情報の伝え方、救急隊が来るまでに用意するもの、動線の確保など、現場を知る人間ならではの知見を紹介。「僕の経験が、救急搬送時の役に立てば」と初動の大切さを説いています。

ちなみに妻は無事、退院することができたそうです。

■年々逼迫する救急出動体制…「救急車の有料化以外に有効な解決策ある?」

夏、東京消防庁や大阪市消防局が連日のように「救急出動体制が逼迫」とSNSに投稿していました。ある救急隊員は「世界的にも救急車無料なの日本くらいだぞ」として、有料化に反対する人たちを強い言葉で批判。議論を呼びました。

救急車の出動件数は年々増加。近年は新型コロナや熱中症がそれに拍車をかけ、救急車到着まで数十分待ちといった事態も頻発しました。

救急隊員にのしかかる負担も大きくなっており、「24時間勤務で休憩はほぼ取れていない」というケースも。ひとつの解決策として、軽症者でもすぐ救急車を呼べてしまう無料の現状を改め、有料化に踏み切るよう訴える救急隊員の声でした。

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