「1時間くらい寝れば回復」「限界と満足を知りません」 勢いあふれる2023年版アニー、4年ぶりのフル公演が復活

日本で一番の歌って踊れる少女が選ばれる『ミュージカル アニー』が、4月22日から新国立劇場で上演される。日本では40年以上の歴史を誇るロングランヒットミュージカルとして知られ、主題曲「トゥモロー」があまりにも有名だ。コロナ禍の影響で昨年までは1幕の特別バージョンで上演してきたが、今年は4年ぶりのフルバージョンでの公演が実施される。

■アニーに選ばれた12歳と11歳

オーディションで主人公アニー役に選ばれたのは、12歳の中学1年生・深町ようこさんと、11歳の小学6年生・西光里咲さん。アニーの役衣裳に身を包んだ深町さんは「アニーの衣裳を着るのが夢だったので、このように実際に着ることができてうれしいです。着心地、肌触りも素晴らしくて、特に私は肩のフワフワのパフスリーブが大好きなので嬉しい」と喜色満面。西光さんは「今こうして衣裳に袖を通すと、オーディションに合格してアニーになったんだと実感します」としみじみと話した。

合格の知らせを受けたときに一番驚いたのは祖父母だという。深町さんは「おばあちゃんの腰が抜けてしまって、凄いリアクションをするなと驚きました。でも翌日には腰も治っていたので、治るのも早いなとそこにも驚きました」と笑うと、西光さんも「ママのおじいちゃんに連絡したら『あのアニー!?』と凄く面白い反応をしてくれて、その後は家族全員で円陣を組むかのように抱きしめ合いました」と思い出す。

■『トゥモロー』は学業でも効果あり?

現在絶賛稽古中の『アニー』の劇中歌は、学業でも威力を発揮するらしい。西光さんは「算数の授業中に難しい暗算が出題されても『トゥモロー』や『2人でいればいい』の心地よいメロディーを頭の中で再生させると自然とリラックスできる」と明かし、深町さんも「それ私もわかる!気持ちが落ち込んだりしても“朝が~♪”と歌い出すと急にスイッチが入って元気になるよね」と大共感だ。

美声を聴かせる2人に歌を上手に歌う秘訣を聞いてみた。「メロディーを忘れて、まずは歌詞の意味を読み取る。自分を歌詞の中の登場人物のように思い込んで、想像しながら考える」(深町さん)。「私は音楽を色に変換。感情を色鉛筆に見立てて1から10ある色の中で、この曲は何色に当てはまるだろうか?と想像して歌ってみる」(西光さん)。

■2人のアニーが目指す未来

オーディションを勝ち抜いて大役を掴み取っただけに、お互い意気込みも十分だ。深町さんが「体力と健康面では誰にも負けません。たとえ熱が出たとして1時間くらい寝れば回復する」と自己アピールすれば、西光さんも「やる気の面では絶対に負けません。歌とダンスに関してはもっとできるはずだと常に思っていて、限界と満足を知りません」と力を込める。

それでは2023年版Wアニーが目指す未来とは?深町さんが「みんなを幸せにできるような素敵な女優さんになりたい。歌って踊れるミュージカル女優を目指します!」と夢を語れば、西光さんも「記録よりも、観てくれたお客さんの記憶に残る女優になりたいです!」と抱負を述べている。

(まいどなニュース特約・石井 隼人)

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