西日本鉄道（株）は２月２５日、インターネットの３次元バーチャル空間「メタバース」に鉄道とバスのミュージアム「にしてつバース」をオープンする。利用者はアバターを選択してニックネームを入力。公式サイトのエントランスから入ると、３Dの車両や各種展示を回遊しながら鑑賞できるほか、電車、バスの車両運転席でのスイッチ操作体験なども楽しめる。同社によると「鉄道とバスのミュージアムをメタバース上に構築するのは日本初の取り組み」という。

　鉄道ミュージアムでは３Dモデル（５０００形）展示や、車両運転席でのドア開閉、ワイパー、ランプの点灯などの車両操作が体験できる。また、３０００形、９０００形、６００形や西鉄が運用する観光列車（旅人、水都、THE RAIL KITCHEN CHIKUGO）の先頭車両（トレインヘッド）展示や、普段見られない車両、保線作業中の写真も展示する。

　バスミュージアムでも３Dモデル（スマートループ）の展示、車両運転席でのドア開閉、運賃モニターなどの操作体験ができ、一般路線バス、BRT（連節バス）、高速バス、福岡オープントップバスのバスヘッドモデルを展示。常設ギャラリーでは「マンガでわかる！西鉄バス運転士」が楽しめる。

　メタバース内には、「にしてつNFTギャラリー」もオープン。鉄道やバスの車両写真がデザインされた同社オリジナルカードなどをNFT（非代替性トークン）にして、NFTの総合マーケット「LINE NFT」で販売する。

　「これまで所有していなかった鉄道とバスのミュージアムをメタバース上に展開することで、弊社の価値、魅力向上を図るとともに、オリジナルコンテンツに触れていただきファン獲得に繋げていければ。今後はバーチャルイベント会場としても活用し、電車やバスに関する様々な魅力あるコンテンツを企画、展開していきたい」と話している。

（まいどなニュース特約・西松 宏）