まだ小さくても…そこには「女の子の世界」が ママたちも動揺、小学生前から始まる「子どもたちの複雑な人間関係」

「女の人はいろいろと大変だね」…夫に、ママ友とちょっとこじれてしまったときに言われた言葉。確かに、女性ってちょっとしたことで、関係が面倒くさいことになりがち。それはもちろん、小さな女の子の世界にもあるようです。女の子同士の“ちょっと複雑な人間関係”って、いつ頃からあるものなのでしょうか。保育園の年中・年長や小学校低学年の女の子の母親たちに、お子さんたちの人間関係で気になったことや、どうフォローしたかなどを聞いてみました。

■「もう遊ばなーい」年中で仲間外れが始まる!?

▽Iさん/子ども6歳、4歳

「保育園行きたくない…」。保育園大好きだった娘が、ある日突然言い出しました。熱もないし、お腹をこわした様子もない。まだ年中になったばかりだったので、おもちゃを取られたとか、給食食べたくない、というような単純な理由だと思っていました。

会社も休めなかったので、グズる娘を半ば強引に自転車に乗せ登園。保育士さんに伝えると、「もしかしたら、昨日ちょっと仲間外れにされてしまう場面があったので、それを気にしているのかも…」と。なるほど、帰りもバタバタで保育士さんともゆっくり話せなかったからな…と納得したと同時に、「仲間外れ!?」というショックと不安が押し寄せてきました。

【ママの対応は?】

園庭の端の方に子どもを連れて行って、「昨日お友達となにかあったの?」と聞いてみました。しばらくして「Aちゃんに遊ばないって言われた」と。思わずその友達に怒りが湧いてしまいましたが、そこはグッとがまん。「大丈夫、きっと今日は遊べるよ。また言われたら、『そんなこと言わないで一緒に遊ぼう』って言ってごらん。それでも嫌なことあったら先生に言ってごらん。今日は少し早めに迎えに来るから」とギュッと子どもを抱きしめながら落ち着かせました。

数日の間はやはり言われてしまい、「行きたくない」が続きましたが、先生に間に入ってもらったりしているうちに、なんとなくまた一緒に遊ぶようになったようです。年中の仲間外れなんて特に理由はないのかもしれませんが、でもねぇ…。

   ◇   ◇

…「子どもが仲間外れ」なんて聞いたら、そりゃショックは大きいですよね。まだ小さいとはいえ、相手に腹が立つ気持ちもよく分かります。でも、グッとこらえて様子を見たママ、素敵ですね。

■ちょっとのんびりな年中のわが子、友達の輪に入れてもらえず…

▽Hさん/子ども4歳

3月末生まれで、まだ体もみんなより小さくていろいろとゆっくりな娘。最近お迎えに行くと、今まで仲良く遊んでいた女の子同士の輪から外れたところにいて、保育士さんや男の子と遊んでいることが多いんです。あからさまな「仲間外れ」という感じではないけれど、女の子たちの高度な遊び(ハイレベルなおままごとや、割と複雑なルールのカードゲーム)についていけないゆえに、輪に入りたくても入れないという感じ。

【ママの対応は?】

娘も特に悲しそうにはしていませんが、入りたそうな顔をしているのがかわいそうで…。幸い保育士さんとの個人面談があったので伝えると、「4時から6時くらいのお迎えの時間帯はどうしてもバタバタしてしまって、様子に気づけなくてごめんなさい。日中は保育士も一緒に遊ぶので、ちゃんとみんなと一緒に遊べていますよ」と。納得したうえで、「お迎えの時間帯も、もし可能なら入りたそうにしているのに入れてもらえないような状況があったら、助け舟を出してくれますか」とお願いしました。これからどうなっていくか、様子見です。

   ◇   ◇

…年中くらいまで、生まれた月齢によってまだまだ成長に大きな差があります。特に女の子は、おませな子はどんどんおませに(苦笑)。仕方ないことですが、それで置いてけぼりになっちゃうと確かに不安になりますよね…でも大丈夫、きっと追いつきます!

■年長になると、週末に遊ぶ相手を選ぶように!?

▽Yさん/子ども8歳、6歳

月2回くらいはママ同士誘い合って、公園や誰かの家で遊ぶ「女の子ママグループ」があったんです。ある時から、あまり誘われなくなって…。

そのママたちと話す機会があり聞いてみたところ、どうやらかなり強い性格の娘ともうひとりの女の子が、遊びやルールを勝手にガンガン決めて強引に進めてしまうので、他の子がちょっと嫌になってしまったとのこと。毎週末「BちゃんとCちゃんは誘わないで」と言うようになったようです。ママたちも申し訳なさそうにしていましたが、正直ショック&腹が立ちました。でも、確かにそれじゃあ他の子が嫌になるよね、と。

【ママの対応は】

私的にもさみしい感じはしましたが、無理に入れてもらって、それがいじめにつながるのも嫌だったので、週末は家族でいろいろなところに行きつつ、娘にも「みんなと仲良く遊ぶには、自分がしたいことばっかりじゃなくて、他の子の言うことも聞こうね」というような話をしています。また週末遊べるようになるといいんですけどね。

   ◇   ◇

…うーん、ママ同士も絡んでくるケースは、なかなか難しそうですね…。お子さんの知らない一面を知ってショックを受けつつも、お子さんにもきちんと分かってもらおうとするママ、見習うべき対応だと思います。また遊べるようになりますように!

■小学校1年生で「KY」呼ばわり!(ええっ、今どき?)

▽Nさん/子ども13歳、8歳

娘が小学校1年生のとき。保育園も同じで、小学校のクラスも学童も同じ仲のいい女の子がいました。娘の口からもよくその子の名前が出るほどいつも一緒のグループにいた感じなのですが、いつのまにか疎遠になったようで…。「最近Dちゃん(仲の良かった友達)の名前聞かないけどどうしたの?」と聞くと、「もうあんまり遊んでない、だってKYなんだもん!」け、KY? 今KYって言いました?(どこからそんな死語みたいな言葉を…)。どうやら、その子は1人でポツンとしていることも多いようです。

【ママの対応は?】

これは娘がいじめをしているのではないか? とすごく焦りましたが、どうもそうではなく、空気を読んでいないような発言が多くて、だんだん相手にする子が少なくなっていったようです。大人からしたら、天然というか可愛いと思うのですが、小さい子どもは厳しいですね。

でも、そこは「昔からの親友だし、仲良くしてあげてね」とやんわり伝えました。しばらくして、「一緒に遊ぶこともある」くらいの仲には復活したようです。交友関係に親があれこれ口を出すことではないと思いますが、どこから学んできたのか、誰に教わってしまったのか、「ちょっと時代遅れな言葉づかい」も含めて、驚きましたねー。

   ◇   ◇

…小1にして空気が読めない!(それを、おばさんのような言葉づかいで表現しちゃうところも含めて)いやはや、末恐ろしい(笑)。自分の子どもが渦中にいるのも辛いですが、外してしまう側にいるのもモヤモヤしますよね。「そんなことしちゃダメよ」の伝え方もなかなか難しいようです。

   ◆   ◆   ◆

「えー、そんなに小さいのに人間関係とかあるの!?」と思うママも多いと思いますが、それは会社の人間関係と一緒。毎日一緒に長時間過ごす保育園や学校だからこそ、ちょこちょこ何か起きるのは当たり前のことなんです。まして、女の子は心の成長が早くて、おませ。そして大人が思う以上に、小さい子どもでも「女の世界」がしっかり確立されているようです。

我が子が…と知ったときや聞いたときはショックかもしれませんが、経験していかなくてはいけない「世界」、そして母親にとっても自分も経験してきた「世界」でもあります。だからこそ、してあげられることやアドバイスがあると思いますよ!

【企画協力】

いじめのサインを見逃さない こどもをマモルサービス

(まいどなニュース/BRAVA編集部)

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