えっ、これが国境?ヨーロッパの住宅街にあるフェンス 「私有地の境界レベル」「島国民には想像できない光景」

閑静な住宅街に建てられた簡易的なフェンス。一見、私有地の区画に建てられた何気ないフェンスに見えますが、実はこれ国境線です。

投稿したのはスロベニア在住の日本人・Jasumiči Ivakiさん(@slovenyaan)。「この金網、なんだと思います?信じられないかもだけど、国境線なんです。金網をはさんでこっちがスロベニア、向こう側がイタリア。閑静な住宅地にいきなり国境線」と、写真を添えて投稿しています。ツイートには6000以上のいいねがつくなど注目を集めています。

スロベニアは、イタリア・オーストリア・ハンガリー・クロアチアに囲まれたヨーロッパの国。写真手前側がスロベニアで、フェンスより向こうはイタリアになるそうです。

投稿者のIvakiさんは音楽家。オーケストラ団員としてスロベニアで働いており、現地の方と結婚されているそうです。

在外歴21年と海外生活が長いIvakiさんに、ヨーロッパでこのような国境が当たり前なのか伺ってみたところ、「このような国境は一般的ではないと思います。この地域は特別な歴史背景があります」とのこと。

このような国境が実現しているのは、なんでも「シェンゲン協定」のおかげだそう。同協定はヨーロッパの国家間において、入出国の検査などを行わずに行き来できるというもので、国をまたいだ人や物の移動がスムーズにおこなえるよう、1985年に調印されました。現在ではヨーロッパの26か国が同協定に加盟しています(2022年現在)。

そして、今回話題となった写真のスロベニア、そのお隣の国・イタリアともに同協定に加盟していることから、写真のような国境線が実現したということです。Ivakiさんは「両国ともシェンゲン協定に入ったことで、金網だけや、こういった石だけの仕切りがあるだけになった」とも投稿しています。

日本人からすると見慣れない光景に困惑しますが、現地に住むIvakiさんでも「私は(写真の場所とは)別の地域に住んでいるため、慣れませんね」とのことでした。

投稿には、「どうみても私有地の境界レベルなのがまた良い…」「島国民には想像できない光景」「目の前のお隣さんの国籍が違うと思うとちょっと面白そうですね」などコメントが続々。日本では見られない光景に、「県境みたいな感覚かな」と想像する声もあがりました。

▼シェンゲン協定加盟国

アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン(外務省の公式サイトより)

(まいどなニュース・門倉 早希)

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