雨の中、ブルーインパルスが展示飛行 西九州新幹線開業を空から祝福

武雄温泉(佐賀県武雄市)ー長崎(長崎県長崎市)間の全長66kmを最速23分で結ぶJR九州の西九州新幹線「かもめ」が23日、開業した。この日は昼過ぎからあいにくの雨模様となったが、航空自衛隊「ブルーインパルス」が長崎市上空を旋回飛行し、新幹線開業を空から祝った。

 JR長崎駅から約1km南にある水辺の森公園では、芝生にレジャーシートを広げたりテントを張ったりする家族連れの姿が多数みられ、ブルーインパルスを一目見ようと1万人以上が集まった。飛行予定は午後1時半から。しかし、その1時間ほど前から雨が降り始め、やがて本降りに。中止かとも思われたが、予定より10分ほど遅れて、女神大橋上空に6機の編隊が現れると、大きな歓声が沸き起こった。

当初予定していたスモークで描く桜の花びら模様やサンライズなどのアクロバット飛行は見られなかった。降りしきる雨の中、6機の編隊が轟音を響かせ旋回飛行する姿に、観衆からは「予定の展示飛行が見られなくて残念」「悪天候なのに来てくれてありがとう」「飛んでいる姿を見せてもらえただけで感謝」などといった声が聞かれた。

(まいどなニュース特約・西松 宏)

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