「焼酎8割の水割り」これぞ真弓割り~鉄爺里山へ行く#3

 鉄人爺さん、略して鉄爺。43年の会社生活を卒業し、「暇を持て余さない老後」をコンセプトに第二の人生にチャレンジする。里山、自転車、マラソン、旅にグルメに…。

 よちよち歩きでスタートした会社生活卒業後の自分自身の里山プロジェクトに、思いもかけない登場人物が現れた。

 話は6月14日に遡る。この日、サンテレビ営業局のメンバーが25人ほども集まって謝恩会を開いてくれた。その時、サプライズゲストとして出席してくれたのが、阪神タイガースの真弓明信元監督だった。

 サンテレビの長寿ゴルフ番組「真弓&勝成のExpert Golf」を通じてのおつきあいは言うまでもないのだが、真弓さんとの出会いは1980年まで遡る。新米の阪神担当、いわゆるトラ番記者として、当時阪神移籍後2年目を迎えようとしていたスター選手に真新しい名刺を差し出したところからのスタート。42年も前と思うと気が遠くなりそうになる。

 その日の宴会は盛り上がった。真弓さんは店のスタッフを呼んで「芋焼酎の水割り」をオーダーする。これが曲者。特別な注文がついて、「焼酎8割の水割りで」。関係者にはおなじみの真弓割りだ。芋のふくいくとした甘みが感じられて、確かにうまい。ただし通常の焼酎水割り用の大きなグラスに焼酎8割だから、結構なアルコール量になる。

 しかも思い思いの飲み物を注文しようとしていた同じテーブルの6人が同じものを頼まされることになった。この真弓割りを2杯、3杯重ねればそれなりに酔いも回る。いい気分になって1983年、真弓さんがセ・リーグの首位打者に輝いたとき、その連載企画を執筆したころの思い出話をマイクを握って会場に披露することになった。

 真弓という珍しい苗字の由来についてのエピソードだ。当時の連載企画の取材で本人から聞かされた話をよく覚えていた。三井グループの化学メーカーのサラリーマンだった真弓さんの父親の名前は「射道」と書いて「ゆりみち」と読む。「真弓射道」。ひと目でただ者ではないことが分かる。その昔、皇室に関わる弓道を司る高貴な一族の末裔にあたるのだと聞かされて驚いたことは今も記憶に新しい。

 その話を披露し始めると、真弓さんがやおら立ち上がってマイクを奪い、「世が世ならこんなところで一緒に酒を飲める人ではなかったということよ」とジョークをかまして会場は爆笑に包まれた。

▼里山活性化プロジェクト「ミチのムコウ」 https://michinomukou.org/

(まいどなニュース特約・沼田 伸彦)

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