食べ物みたいな石を集めたレストラン ステーキ、アイス、焼き芋…全部そっくりだけど「食べられません」

 飲み物やお菓子、フルーツに見える石など、食べ物そっくりの石を集めた企画展「食べ物の石レストラン」が兵庫県最大の石の博物館「玄武洞ミュージアム」(兵庫県豊岡市)で開催中です。

 企画を担当した同ミュージアムの学芸員、中嶋灯奈(ていな)さんは、石を身近に感じてほしいという思いから、石を皿にのせ、レストランのような演出で展示することを提案。約220点の石を飲み物、食事、お菓子、フルーツなど6つのジャンルに分けて展示しています。

■ステーキや焼き芋にそっくり!

 中嶋さんによると、一番の人気は豚肉のステーキそっくりの「豚肉石」。正体は赤色の方解石と呼ばれる石で、つけ合わせのブロッコリーやニンジン、コーンも全て石でできているというから驚きます。

 黄金のあめ石、バニラアイス、スイーツ盛り合わせ、えびせん化石、団子石(鳥取県立博物館から借用)、ヒスイの白菜、焼き芋石なども人気といい、料理作りに使われる石としてモンゴルの石焼料理ホルホグなども紹介しています。

 体験企画では、きなこもちにそっくりのジオード(晶洞)という丸い球を岩石ハンマーを使って割る体験もあり、中にキラキラした水晶がたくさん詰まっている様子を見ることができます。ほかにも、石なのに曲がると噂の「こんにゃく石」にも触れられ、石を曲げるというレアな体験ができそうです。

 中嶋さんは「きっと食欲をそそられるので、石の不思議を五感で感じていただけたら」とアピールしています。

 今回の展示を前に、同ミュージアムではSNSや公式LINEを通じて、全国から食べ物に見える石を募集。その一部を現物や写真などで紹介しています。Twitter検索でハッシュタグ「#玄武洞ミュージアム食べ物の石募集」と入力すると、全国の石好きの人たちから寄せられたおいしそうな石の写真がずらりと並び、こちらも一見の価値があります。

 8月31日まで。詳細は玄武洞ミュージアムホームページで確認を。

(まいどなニュース・金井 かおる)

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