かつおのあたまは「わが子のようです」カワイイ?リアルすぎ?人気爆発かき氷、山の中でなぜ鰹? 生みの親に聞いた
カツオの頭部をかたどったインパクト大のかき氷「かつおのあたま」が話題です。販売するのは静岡県藤枝市にある陶芸体験施設「藤枝市陶芸センター」。数年前から夏季名物かき氷の裏メニューとして提供したところ注目を集め、今ではかつおのあたま目当ての顧客もいるほどです。しかし同センターは緑豊かな中山間地域に位置し、海とは無縁の場所。なぜカツオなのでしょうか。
■カツオの目玉は何?→懐かしのあのお菓子でした
公式Twitterの担当者で、かつおのあたま唯一の作り手でもあるセンターママさんに話を聞くと、アイデアのきっかけは小学生の男の子が作った陶芸作品だったことがわかりました。
4年ほど前、同センターを小学3年生の男の子が家族とともに訪れました。陶芸体験で男の子が作った作品はなんとカツオの頭のオブジェ。スーパーの魚売り場の光景が印象に残っていたのだそう。斬新な作品はセンターの中でも話題になり、当時いたスタッフがひと言「これをかき氷で作ったら面白いのでは」。その声を受け再現したのがセンターママさんでした。
青い部分はブルーハワイシロップ、白い部分はみぞれシロップ、口と背中にはイチゴシロップをかけ、「目玉はお菓子の『フエラムネ』にチョコチップをねじこんでいます」。別添えのミルクシロップをかけると味変もできます。
SNSの写真が評判を呼び、ネットニュースやテレビの情報番組などにもたびたび取り上げられ、今や同センターの夏の風物詩となりました。2020年8月には陶芸でカツオを作った男の子も再訪し、かつおのあたまとも対面したそうです。
同センターは7月1日、公式Twitter(@f_tougei)を更新。今年も販売を始めたことを投稿すると、さっそく「待ってました」「今年も行きます」「味もおいしいんですよ」「おもしろーい」「やばい食べたい」などの声が上がっています。
反響の大きさについてセンターママさんは「驚いておりますし、そして大変うれしいです!」とし、「愛着もわいてきますし、かわいいわが子のようです!…と言うと少し大げさですが」とかつおのあたまへの親心をのぞかせました。
かき氷の販売は8月31日まで。1日80食限定。かつおのあたまは裏メニューのため、日によっては提供できないことも。定番メニューとして「植木鉢かき氷 牧場」(抹茶味)と「大地」(ココア&チョコ味)もあり。全て700円。販売場所は曜日により異なる。詳細は「藤枝市陶芸センター」のサイトから。
(まいどなニュース・金井 かおる)