甘えてきた子に運命の再会…満員電車に乗ってやってきた野良猫のアジちゃん ぐっすり眠る姿が愛おしく

アジちゃん(推定8歳以上・メス)は、捨てられたのか迷い猫なのか分からないが、野良生活を送っていた。

神奈川県に住むSさんは10年前に愛猫のこにゃくんを亡くした。Sさんが以前働いていた会社の隣に迷い込んできた子猫だったのだが、保護して家族に迎えたのだという。16年一緒に暮らしてきたこにゃくんがいなくなってSさんはペットロスになった。

「家にいると、あそこにいたよね、ここにいたよねと思い出して泣いてばかりいたので、一生懸命仕事をして、なるべく外出したり旅行に行ったりして気を紛らわせるようにしました。やっと涙をこぼさずに生活できるようになった頃、主人からアジの写真が送られてきたのです」

Sさんの夫は通勤する時にアジちゃんを見かけた。誰かに飼われていたのか、初めて会うのに膝の上に乗って甘えてきた。せっかく写真を送ったが、Sさんの反応は薄かったという。

■「保護するしかない」

その後、アジちゃんの姿を見ることはなかったが、1年後、ご主人は偶然アジちゃんと再会した。会社の敷地内にいたのだが、追い出されたアジちゃん。その様子を見たご主人は「保護するしかない」と思い、翌日キャリーバッグを持って出勤。保護して一緒に帰ってきた。2013年12月1日、アジちゃんはS家の一員になった。

S夫妻は猫をペットショップやブリーダーで買おうと思ったことはないという。

「外にいる猫は、好きでそこにいるわけじゃない。捨てられたり迷い猫になってしまったり、野良猫が産んだ子猫だったり。タイミングよく出会って我が家に来てくれたら、それが運命の出会い。幸せにしたいと思うんです

■すっかり家になじんで

アジちゃんは家に着くなり、あちらこちら探検し、ごはんを食べて寝てしまった。

「きっと満員の通勤電車に乗るなんて初めてのこと。緊張して疲れたのでしょう。安心してぐっすり眠る寝顔を見たら私はアジのことが愛おしくなりました」

不妊手術をした時は心配で、Sさんは寝袋で寝てそばにいた。しかし、アジちゃんはお構いなし。夜中に移動したり、ごはんを食べたり自由に振る舞ったが、すっかり家になじんでくれているようでSさんは嬉しくなった。

2年後、S夫妻は保護猫クゥちゃんを迎えるが、それまでアジちゃんは一人っ子生活を満喫した。クゥちゃんとは、すごく仲良しというわけではないが、お互いほど良い距離を保って暮らしているそうだ。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス