ママ友との出会いは「異種格闘技」…難しいのは当たり前!これまでの友達づくりとは異なるテクニックが必要です

ママ友をつくりたいたいけど、大変だと感じていませんか。近所の小児科や子どもにやさしいお店の情報…子育てに関するさまざまな情報を聞いたり共有したりしたいけど、ドラマやマンガで目にするママ友たちは「ドロドロした恐ろしいもの」も多くて…声をかける勇気が出ないという人もいるでしょう。しかしママ友づくりには、いままであなたがつくってきた「友達」とは異なるテクニックが必要なんです。ママ友をつくるのが「難しい理由」と、お付き合いの心構えを紹介しましょう。

■ママ友は…あなたが今までつくってきた友だちと違う存在

「ママ友」は、今までの友人や知人と何が違うのでしょうか。まずは、ママになる前に友人や知人と知り合った場所を思い出してください。通っていた学校、サークルのような趣味の集まりなどで出会う人は、年齢や好みが近い場合が多いですね。

職場の人は年齢や経験はさまざまですが、同じ職種だと就職前までの環境が似ている人が集まりがちです。経歴・環境が違う人が職場にいても、働いているうちにお互いの状況が自然と伝わるものです。

それに対して、ママ友との共通項は「近所で同じ月齢・年齢の子どもを育てている」点のみです。ママ友は、性格、出身地、学歴、職歴、家族環境、趣味嗜好などの一切の事前情報なしで出会います。今までの友人や知人のように似た者同士とは限らないし、お互いの人柄をゼロから理解しなくてはなりません。ママ友づくりがむずかしいのは、そのためです。

特に私は、ママ友づくりの「最難関」は以下の2つだと考えます。

▽「公園デビュー」と呼ばれる、就園前の公園や児童館

▽公立小学校入学時

幼稚園や保育園、受験をして入学する小学校・中学校なら、思考や環境が似た家庭が多いです。そのため、公園デビューや公立小学校入学時よりも気楽にママ友づくりができると、私は感じています。また、保育園は入園希望が必ずかなうわけではありませんが、「働くママ」という共通項があるでしょう。

これに対して、「公園デビュー」は新人が最前線へいきなり立つようなものだし、公立小学校への入学は幼稚園や保育園と全く違う大海に漕ぎ出すようなものです。

結果として、ママ友づくりは高度なリサーチ力と共感力が必要なコミュニケーション活動が必要となります。だから、むずかしいのです。

私は公園デビューした当時、ママ友との出会いを「異種格闘技戦」と感じていました。パンチかキックか寝技か、何が飛んでくるか分からない状態で新しい出会いを繰り返すので、興味深くもありましたが、毎日ぐったりしていました。わが家は幼稚園に通いましたが、小学校に入学したら幼稚園時代とは雰囲気の違うママが多くて面食らいました。

■無理にママ友をつくらなくても大丈夫!!

ママ友づくりはむずかしいですが、「ママ友をつくらなくては」と無理にがんばる必要はありません。

子ども同士の仲が良いからママ同士も気が合うとは限りません。共通項が「子どもが仲良し」だけなら、ママ同士は気が合わなくても仕方がないことです。

ママ友がいてよかったなと私が感じることは、同じ月齢・年齢の子どもを育てている同士として情報交換したり、時には愚痴を言い合えたりしたことです。子育てネタのおしゃべりは、私には気分転換になりました。ただし、「他の子はいろんなことができるのに、うちの子は」と、他人と比較してネガティブな気持ちになりそうなら、ママ友と無理に一緒に過ごさなくてもよいでしょう。

近くに住むママ友なら思い立ったらすぐに対面で話しやすいですが、情報交換は対面でなくてもできます。地方自治体などのオンラインによる子育て支援サービスも増えてきましたし、SNSもあります。

公園や児童館、小学校では仲がよさそうなママ友グループが目立ちますが、実はポツンと一人でいるママも多いです。もしあなたが一人ぼっちだったとしたら大丈夫ですよ。一人でいるママは、実はたくさんいます。私も一人でいることが多かったです。

子どもが成長するにつれて、ママ友と顔を合わせる機会も減少します。ママ友は「期間限定の知人」と割り切って考えてみませんか。

■子育て情報を集めるには、情報発信から始めよう

仲の良いママ友はできなくても、子育てに役立つ情報は入手したいですね。

大人と違って子どもは小児科、耳鼻科、皮膚科など、近所の病院・診療所に行く機会が多いです。子どもが喜ぶあそび場やレストラン、便利な子育てグッズなど、子育て中は新しく知りたいことがたくさんあります。

どうすれば子育て情報を入手できるでしょうか。知りたいことがあれば、まずは発信から始めましょう。

「情報は発信するところに集まってくる」と聞いたり体験したりしたことはありませんか。多くのやり取りをすればするほど情報は磨かれて、情報量が増えると実感した方も多いと思います。

自分から情報を提供して、より良い情報をゲットすることを、私は「情けは人の為ならず作戦」と呼んでいます。ちょっと勇気が必要ですが、まずは気に入っているクリニックや公園について、あなたから話してみましょう。恥ずかしかったら、「わが子が好きみたい」とお子さんをきっかけにつかうのもおすすめです。「教えて、教えて」とお願いするよりも、欲しい情報が手に入るはずです。

例えば、優しい女医さんの皮膚科について、こんな風にあなたから切り出してみませんか。

「先週にあせもがひどくなったけど、いつもの皮膚科が休診日だったの。初めて隣駅前の皮膚科に行ったら、優しい女医さんで助かったわ」

「そうなんだ。今度行ってみようかな。うちの子は肌が乾燥して困ったときは、遠いけどターミナル駅の皮膚科に行ったわよ、おもちゃが充実してて、待ち時間も苦にならないのよ」

「いつもの皮膚科が休診日の時は、私は小児科に連れて行くわよ。処方される薬は同じだし、困ったことはないな」

あなたが情報を提供すれば、待ち時間におもちゃで遊べる皮膚科や、小児科受診の裏技を教えてもらえるでしょう。

■有益な情報は、情報を発信する人のもとへ集まりがちだから…

ママ友とは事前情報も共通点もほとんどない状態で出会うから、苦労しますね。

子どもの仲が良いからママも気が合うとは限らないので、無理にママ友になる必要はありません。ママ友づくりがむずかしいのは当たり前ですから、ママ友と接するときは気負わないでくださいね。もしあなたが一人ぼっちに感じていても、同じように感じているママはきっとまわりにたくさんいるでしょう。

ママ友は子育てに必須ではないけど、子育て情報はたくさん知りたいですね。有益な情報は、情報を発信する人のもとへ集まりがちです。ちょっと勇気を出して、まずはあなたのおすすめ情報を伝えることから始めませんか。

(まいどなニュース/BRAVA編集部)

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