愛猫は病気持ちのシニア世代 性格真逆の2匹と暮らす穏やかな毎日がずっと続きますように

 今回、ご紹介するのはびーるちゃんとおちょこちゃん。「びーる」と「おちょこ」。お酒好きなお母さんのために、娘さんがつけてくれたお名前です。普段は、びーちゃん、ちょこちゃんと呼ばれています。

 びーるちゃんは10歳の男の子。膀胱(ぼうこう)結石ができてしまったため、手術で結石を取ったことがあります。とても怖がりで、警戒心が人一倍強いびーるちゃん。お母さんが病院に連れて来るだけでも一大事であり、病院に来ても絶対に触らせてくれません。

 そんなびーるちゃんが入院して手術となったら、一体どうなってしまうのでしょうか。ご家族も私たちも覚悟を決めてお預かりしたのですが「ボクに触らないでー」と、ものすごい勢いで入院室のドアをパンチしていたのは初日だけ。翌日からはすっかり慣れてしまい、ドアを開けると「にゃ~ん」とかわいい声で鳴いて、スリスリしてくるではありませんか。これには私たちもびっくりでした。写真は術後のもので、エリザベスカラーをつけていますが、キリッとしてかっこいいびーるちゃんです。

 一方、おちょこちゃん(9歳・女の子)はとても穏やかで、病院に来るのも平気な子です。1年半ほど前、「食べても食べても足りなくて、お母さんを追いかけてくるほどおなかがすいている」という主訴で来院し、検査をしてみると糖尿病であることが発覚しました。

 それからというもの、お母さんは朝晩欠かさずインスリンのお注射をしてくれ、経過は良好です。定期的に血液検査をするのですが、おとなしいおちょこちゃんでも、採血の時はくねくねと動き、さらに、つやつやの毛が滑りやすく、看護師の手から上手にすり抜けてしまい、毎回採血の難易度が高く、かわいいおちょこちゃんに採血チームが苦戦しています。

 対照的な2匹もすでにシニア世代に突入。これからご家族と一緒にのんびりと穏やかな毎日を過ごしてくれることを願っています。

◆小林由美子(こばやし・ゆみこ)獣医師。1990年開業の埼玉県ふじみ野市「こばやし動物病院」院長。米国で動物の東洋医学、自然療法を学ぶ。治療はもちろん予防やしつけなどにも造詣が深く、講演活動も行う。ペットと飼い主双方に寄り添う診療が信頼を得ている。

(まいどなニュース/デイリースポーツ)

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