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「全部私が悪いの」そういって突然自分を殴り始めた幼い娘 「自傷行為」を前に親ができること

Cさん(東京在住・30代)は2人の子どもを育てるシングルマザーです。Cさんは少し前から始まった5歳の娘さんのいつもと違う行動に悩んでいます。娘さんは誰かとけんかをしてしまったり、思うようにならないと自分の頭を殴るようになったのです。Cさんはどうしたらいいのかわからず、試行錯誤の日々だといいます。

■「私の頭がおかしいから、叩いて治そうと」

保育園に通うAちゃんは年度末、年長組への進級を楽しみにしていました。友人と楽しい毎日を送っていると思っていましたが、自分を殴るという行為は突然始まりました。3月の中旬、Aちゃんは弟とけんかをして投げやりに「全部私が悪い」と言って、自分の頭を殴り始めました、その行動を初めて見たCさんは驚き、慌ててやめさせました。

Cさんも突然のことでなにが起きたのかと思いましたが、Aちゃんの性格的に自分のことを責めやすいので、たまたまパニックになって頭を殴ってしまったのだろうと思ったそうです。

しかし、それからというもの、弟とけんかをするたびにAちゃんは自分の頭を殴るようになりました。何度も同じことが起きるので、落ち着いて話せるときに、なぜ自分の頭を殴ってしまうのかAちゃんに聞いてみることにしたそうです。するとAちゃんは「けんかしたりするときは全部私が悪いの。私の頭がおかしいから悪いことしちゃうと思ったから、頭を叩いて治そうと思った」とCさんに話したそうです。Cさんはいたたまれない気持ちになり、今でもその話をするたびに涙を流します。

Cさんは「けんかをするときはあなただけが悪いわけじゃないの。もっと自分の体を大切にして。ママの大好きなあなたが傷つくのは、ママも悲しい」とAちゃんに伝えたそうです。ただ、そんなにすぐに子どもの行動が改善されることもありません。Cさんは、殴りたくなったときはママのところに来ることを約束して、Aちゃんの行動が落ち着くのを見守っているそうです。

■なぜ自傷行為をしてしまう?

自分を殴るというのは「自傷行為」にあたります。子どもの自傷行為の理由はさまざまで「認められたい」「かまってほしい」「愛情を独り占めしたい」「発達に遅れがある」など多くの可能性が考えられます。そのため一概に原因を特定することはできません。生活環境やその子の性格も考える必要があるため、対処法も異なります。

ただ、そのような状況でも親として子どもにしてあげられることはあります。それは「気持ちを受け止めてあげること」「抱きしめてあげること」です。

具体的になにも解決していないのでは?と思われてしまうかもしれませんが、子どもにとって親の愛情を感じることのできるスキンシップは、心身ともに落ち着くことができます。

成長の段階や入園、進級など気持ちが落ち着かない時期、生活環境に変化があったときなど、子どもの敏感な気持ちに寄り添うことが大切です。愛情を感じることで安心して、いつも通りの生活を送ることができます。

もちろん自傷行為がエスカレートしたり長期間続くようであれば、一度専門医に相談することをおすすめします。

しかし、それまで様子を見ていく上では、子どもをたくさん愛してあげることが一番の対処法です。決して「これだけ愛しているから大丈夫」「ここまでしてあげてる」とは思わずに子どもをたくさん抱きしめ、たくさん愛してあげましょう。

(まいどなニュース特約・長岡 杏果)

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