帰省も初詣も出来なくても「#年越しおかし」を!55社が参加 メーカーの壁超え…担当者らの願い

 新型コロナウイルスの脅威に振り回された2020年ももうすぐ終わりです。年末年始も、もう少し我慢が必要になりそうですが、そんな中、ツイッター上では国内のお菓子メーカーが「#年越しおかし」のハッシュタグで様々なキャンペーンを展開中。その数は50社を優に超え、さらに広がっています。かつては顔も知らないライバル同士が、コロナ禍でも「せめてお菓子で笑顔になって欲しい」という思いでつながり、今ではオンライン飲み会まで開くようになったといいます。

 12月1日、ツイッター上で「#年越しおかし」を始めたのは、カルビー(本社:東京都)のかっぱえびせん公式アカウント(@CalbeeKappaCP)。間もなく他のメーカーも続々と参加し、翌日には29社が、18日までに全国各地の55社が参加しています。

 担当者によると、そもそもの始まりは今年4月、緊急事態宣言による外出自粛で、ゴールデンウイークのお出かけも出来ない中、チロルチョコが公式アカウント(@TIROL_jp)で始めた企画「#おかしつなぎ」だったといいます。

-「#おかしつなぎ」にも参加されていたのですね。

「はい。当時参加させて頂いたことで、多くのおかし企業のツイッター担当者の方との縁ができました。それを大切にしたいと、6月には当アカウントから『#おうちでおかし旅』として合同キャンペーンをしたところ、フォロワーのみなさまより非常に多くの嬉しいお声を、また多くのおかし企業のツイッター担当者様から感謝のお声を頂きました」

-そして今回の「#年越しおかし」に。

「ええ。年末に近づくに連れ、何と言いますか、やはり使命感?のようなものもあり、『合同でフォロワーの皆様に1年の感謝の意を込めてもう一度やりませんか?』お声がけしたところ、どの会社様も快くお返事頂けましたので開催を決めました」

-すごく上手いネーミングですね(笑)なぜ、この名前に?

「コロナ禍で自分自身ずっと在宅勤務で、今年はきっと年末年始もずっとおかしのことを考えるだろうな、と思ったのがきっかけではありますが…でも、どんな年であろうと年越しは楽しいもので、いつも応援してくださるフォロワーさまにおかしを通じて、もっと年越しを楽しんで頂きたいと思い、『#年越しおかし』と名付けました」

-感染拡大で、年末年始も忍耐が迫られそうです。

「今年1年なかなか楽しい気持ちになれなかったという方が多くいらっしゃったと思います。しかし我々おかし企業にできることは、おかしを食べ、おかしの話題に触れて頂き、少しでも明るい気持ちになって頂く事かと思っております。この想いは会社の規模や場所は全く関係なく、どんなおかし企業であっても同じ想いであり、共感を得られたからこそ、こうした企画が実施できているのかと思っております」

 「#おかしつなぎ」の企画までは、各社の担当者間でも「正直横のつながりはなかったです」といい、他アカウントを参考することはあるものの「まさか直接連絡取り合うことなど想定もしていませんでした」と担当者。それでも、「かっぱえびせんアカウントも本格的に始動したのは昨年秋頃。社内に戸惑いもなく、皆さんツイッターの先輩だと思ってアドバイスも頂いたりしております。まだまだ店頭においては皆さんと切磋琢磨させていただいておりますが、PR(特にツイッター)に関してはお互いのフォロワー様に知っていただきたいという想いと、告知に関して協力できることが非常に多いと思います」とも。少し前にはチロルチョコの担当者が呼び掛け、各社のツイッター担当者によるオンライン飲み会も開催されたのだそうです。

 しんどいばかりのコロナ禍ですが、その中でも、生まれ着実に育ってきたつながりと、思い。今年はおうちで、家族で、オンラインで、「年越しおかし」どうですか?

(まいどなニュース・広畑 千春)

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