「身体が臭くなる」「体調が悪くなる」…100日間、100種類のコンビニ弁当を食べ続けたレポートが話題に

100日間にわたって100種類のコンビニ弁当を食べ続けたレポートがインターネット上で大きな注目を集めている。

ブログ、YouTube等を通してこのレポートを発表したのは人気グルメブロガーの「進撃のグルメ★世界一詳しい食べ歩きグルメブロガー」さん。

「身体が臭くなる」「80日目を超えたあたりから、体調が悪くなる」「ジャンクフードの食べ過ぎが、うつ病に繋がるという理由がなんとなくわかる」「食に楽しみを感じなくなる」「ラーメン屋監修の弁当は、宣伝・コラボ案件であり、店主が実際に食べて味に満足しているものとは到底考えにくい」「本当は100日超えて、ずっと続ける気で始めましたが、無理でした」…

進撃のグルメさんが8月から11月にかけておこなったレポートを終えて綴った100項目の"気付き"は、多かれ少なかれ食生活をコンビニに依存している我々にとってなんとも興味深い。今回のレポートについてご本人にお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):100日間たいへんお疲れ様でした。今回の企画をはじめられたきっかけをお聞かせください。

進撃のグルメ:きっかけは、2つあります。1つは、食べ歩きブログをはじめてから約6年間ほとんどコンビニ弁当を食べることがなかったので、新たなグルメの知識を得るためです。2つ目は、私のブログは都内を中心に毎日投稿しているのですが日本全国に読者がいます。飲食店だと気になっても実際に食べに行けない方が多いので、コンビニ弁当ならどこでも購入でき想いを共有できると考えました。

中将:日がたつにつれて体調不良、食に無感動になってきたということですが、思い当たる原因はあるのでしょうか?

進撃のグルメ:体調不良に関しては、栄養不足が原因だとかプラシーボ効果だとかいう意見がいくつか寄せられました。ですが私の個人的な意見としては「食への楽しみを失った」、「消化が良くない」といったことが大きな原因だと考えています。普段の食べ歩きでも野菜を多く摂るなど特別意識したことがなく、サラダも別で注文することはありません。

似たような味、温かみがない、料理らしい食感がないなど、コンビニ弁当の弱い部分がだんだん気になるようになり、毎日食べて発信することが楽しさではなく、義務感に変わってしまいました。また消化が良くないため、食べるタイミングを考える必要がありました。お腹が空いたから食べるのではなく、寝るまでには消化したいから寝る3時間前に食べたり、身体を動かして早く消化するために出かける前に食べたりするなど気を使いました。90日目超えてからは「後何個食べれば終えられる」と達成感よりも解放感のほうが勝っていました。

中将:壮絶なご体験ですね…しかしその中でも「また食べたいと思える弁当が3種類ある」とのことですが、具体的な商品名などお聞かせ願えるでしょうか?

進撃のグルメ:また食べたい弁当は「生ハムとチーズとトマトの冷製パスタ」、「冷やしごま豆乳担々麺」、「こだわりの玉子たっぷり!特製親子丼」の3種類で、いずれもセブンイレブンの弁当です。

どれも衝撃を受ける美味しさで、自信を持ってオススメできます。

中将:セブンイレブンそんなに評価高いんですね!

進撃のグルメ:調査したコンビニ(・ローソン・ファミリーマート・ミニストップ)の中で1番評価が高いのはやはりセブンイレブンです。他と比べ物にならないほど大差でセブンです。理由は、圧倒的に美味しくて全体的にこだわりを感じ、食べる側のことをよく考えられているためです。しかし底上げ弁当など一部例外があるのは確かです。

中将:底上げの悪評はたまにSNSでも話題になりますね…しかしそんなに美味しかったとは!ちなみに一番評価が低いコンビニはどちらでしょうか。

進撃のグルメ:1番評価が低いのはローソンです。見た目から感じる安っぽさがそのまま味に出ています。パッケージや容器を新調しても中身が見えている以上わかってしまいます。中でも、関東限定の「ロースかつ丼&ソース焼そば」は、全体的に水っぽくて本当に美味しくありませんでした。

ですが店内キッチンがある店舗の「まちかど厨房」の弁当は美味しいです。

中将:このご経験を経て、読者にお伝えになりたいことがあればお聞かせください。

進撃のグルメ:読者へ伝えたいことは、コンビニ弁当とは付き合い方が大事ということです。コンビニ弁当を好きで食べているのか、仕方なく食べているのか、なんとなく食べているのか、考える余裕がなくて何も考えずに食べているのか、といった自身の状況を知る必要があります。日々の疲れ、ストレス、仕事量、食事時間を整理して、食事が癒しとなるように食生活を徐々に変えていってほしいです。

 ◇ ◇

進撃のグルメさんのレポートはコンビニ弁当のマイナス面についても率直に言及しているが、何者にもおもねらず感じたことをそのまま書いているという点で非常に公平だ。コンビニ弁当というフードジャンルを否定するのではなく、いかに良い形で日常に取り入れるか…その視点は現代日本人が快適な食生活を送る上で大きな助けとなるに違いない。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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