疲れ、だるい、食欲不振…もしかして「秋バテ」? 大学教授に聞く予防レシピ

 「秋バテ」という言葉をご存じでしょうか。夏から秋にかけ、朝晩の気温の変化が大きくなり自律神経が乱れやすくなると体温調節がうまくいかなくなり、疲れやすさや食欲不振、胃腸の不調などさまざまな不調が生じやすくなります。これが秋バテです。予防方法やおすすめ食材について、摂南大学農学部調理学研究室の安藤真美教授にアドバイスしてもらいました。

■秋バテ予防には

 秋バテ予防や回復にはずばり、十分な休養、バランスの取れた食事、適度な運動、体を冷やさない工夫が必要とのこと。

 おすすめの食材は、

・サツマイモなどのイモ類

・ダイコン、ニンジン、ゴボウなどの根菜類

・シイタケなどのきのこ類

・リンゴやみかんなどの果物

だそうです。

 「これらの食材は、秋から冬に向けて旬を迎える食材です。食物繊維が豊富で整腸作用も期待できます。またこの季節、日中はまだまだ暑い日もありますが、気温が高い時でも秋に入ったら、 食事は体を冷やさないようにできるだけ温かい料理や飲み物を摂るように意識することも大切です。体を温める効果のあるしょうがやネギ類も上手に取り入れましょう」(安藤教授)

■秋バテ予防に最適レシピ

 秋バテ予防に最適なレシピ2品「さつまいも入り豚汁」「フルーツジンジャーホットティー」の作り方を教えてもらいました。

<さつまいも入り豚汁>

【材料(2人分)】

豚肉薄切り50g、さつまいも 60g、大根 40g、にんじん 40g、ごぼう 20g、ぶなしめじ 20g、木綿豆腐 1/4丁、白ねぎ 1/4本、青ねぎ 1本、しょうが(すりおろし) 適宜、だし汁 3カップ、みそ大さじ1から1.5、料理酒 大さじ1、サラダ油、ごま油 適宜

【作り方】

1.豚肉は適宜切る。

2.さつまいもは、煮崩れしやすいのでやや厚めのいちょう切りにし、水に3分ほどさらす。

3.大根、人参はいちょう切りにする。ごぼうは包丁の背で皮をそぎ、斜め薄切りにする。ぶなしめじは小房に分ける。

4.木綿豆腐はさいの目切り、長ねぎは斜め切り、青ねぎは小口切りにしておく。

5.鍋にサラダ油を熱し、豚バラ肉、大根、人参、ごぼう、ぶなしめじ、白ねぎを加えて軽く炒める。

6.だし汁と料理酒、さつまいもを加え、アクをとりながら煮る。

7.木綿豆腐を加えて少し煮た後、みそで味付けする。

8.器に盛りつけ、青ねぎの小口切りとすりおろししょうが、ゴマ油をトッピング。

 「秋から冬に向けて旬を迎える食物繊維を豊富に含む食材を使用した1品です。身体を温める効果があるねぎやしょうがを使い、熱々でいただくことにより心も体も温まります。食べ応えがあり、ボリューム満点かつ栄養バランスの良い1品です。さつまいものほのかな天然の甘味が料理の味付けに隠し味として効果的です」(安藤教授)

<フルーツジンジャーホットティー>

【材料(2杯分)】

紅茶のティーバック 1袋、熱湯 300ml、りんご 1/8個、レモン(国産) 2スライス、しょうが 適宜、ミントの葉 適宜、はちみつ 小さじ2

【作り方】

1.りんごはいちょう切り、レモンは輪切りにする。しょうがは薄切りにする。

2.温めたティーポットにティーバックと1の果物としょうが、ミントの葉を入れ、お湯を注ぎ、保温しながら2ー3分ほどおく。

3.温めたカップに注ぎ、好みではちみつを溶かす。

 「紅茶などの嗜好飲料は上手に日常に取り入れることで、リラックス効果があります。ビタミンCを豊富に含むレモンは秋が旬です。さわやかな酸味の主体であるクエン酸は疲労回復効果が期待できます。体を温める効果が報告されているしょうがを加えることで秋バテ予防になります。果物は旬のものを好みで使っても良いでしょう」(安藤教授)

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