バッシングは謙虚になるきっかけ 加藤綾菜が明かす、加トちゃん結婚生活10年

年の差45歳婚が世間を賑わせてから来年で早10年。加藤茶と加藤綾菜夫婦の道のりは、まさしく波乱万丈だった。財産目当てなどとバッシングを受けて、一挙手一投足に批判が集中。SNSに夫・茶との食事風景ショットを掲載すれば「加トちゃんを殺す気か!」と炎上した。

そんな風当たりの中で、主婦としての技術を上げるために綾菜は数々の資格を取得。食育インストラクターに整理収納アドバイザー、今年からは高齢の夫・茶のために介護資格を取得し始めた。新婚当初のバッシングを「謙虚になるきっかけ」と前向きに捉える綾菜に、夫婦生活10年目前の心境を聞いた。

「10年…。結構波乱万丈でしたが一瞬でした。一番に思うのは、大学卒業すぐくらいの未熟な私とよくぞ結婚してくれたなぁと。加トちゃん的には、別に結婚しなくても良かったと思うんです。加トちゃんくらい長く芸能界にいれば、大学生と結婚したら叩かれるし、気持ち悪いと言われることはわかっていたはず。覚悟を決めて私と結婚してくれたことには感謝しかありません」と振り返る。

結婚してしばらくは激しいバッシングを受けて、マスコミの恰好のえじきに。関係各所に苦情の電話も寄せられ、“悪妻”のレッテルも貼られた。辛くなかったわけがない。だが結婚生活10年を前に当時を俯瞰すると「バッシングは謙虚になるきっかけをもらえた」出来事だと捉えている。

「バッシングもあったし、加トちゃんが病気をしたり、色々とありました。でもそれがあったからこそ、本当の夫婦になれた気がします。結婚当初は“大好き!”しかなかったけれど、今では“好き”を超えて、加トちゃんは私の夫であり、同志であり、戦友のような感覚。絆は深まって、今では大人同士の深い会話もできるようになりました。世間からのバッシングや病気がなければ、ここまで謙虚にならなかった気がする」。困難を乗り越えた先に手にしたもの、それは慈愛だ。

二人三脚での病気療養も夫婦の目的を変えた。「以前は“加トちゃんの子供が欲しい!”という妻としての気持ちが大きかったですが、大変なリハビリを必死にこなす加トちゃんを間近で見るうちに、沢山の人に勇気と希望を与える芸人・加藤茶として輝かせるにはどうしたらいいのか?という考え方に変わっていきました」と人生の伴侶という自覚が生まれた。

45歳という親以上の年の差ゆえに「普通の夫婦とは違う」という意識は消えないが「加トちゃんに出会えてよかったという思いがいっぱい」と感謝の念は日に日に増す一方。今では「加トちゃんへの母性が凄すぎて、ときどき加トちゃんを産む夢を見ます。もし前世があるとするならば、私が加トちゃんを絶対に産んでいるはず。そうでなければこの湧き出る母性は説明がつきません」と幸せそうだ。

コロナ禍で夫・茶の盟友である志村けんさんを亡くすという悲劇もあった。一日でも早く世界が晴れることを願っている。「加トちゃんの77歳の誕生日にハワイに行く予定で、そのために貯金をしていたのにコロナで行くことが叶いませんでした。来年にはハワイに行って、元気な加トちゃんを海で泳がせたい。広島の両親も私以上に加トちゃんラブなので、早く会わせてあげたいです」。まるで母親のような慈しみを持って、結婚生活10周年を迎える。

(まいどなニュース特約・石井 隼人)

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