猫はどうして女性が好きなの? 猫の気持ちがもっとわかるようになる「ねこ検定」とは?

ねこ好きの方に質問です。

Q:ねこの1日の生活で、よく活動し始める時間帯はどれか?

①明け方と夕方 ②昼 ③夕方と夜 ④深夜

これは、「ねこ検定」中級の練習問題だ。

ねこ検定とは、「ねこと人間の生活がより豊かになるように」との想いを込めて、2017年から始まった認定制度。これまでに4回開催され、のべ1万人が受験している。

初級、中級、上級の3レベルがあり、初級では「ねこにストレスを与えることなく、一緒に過ごすための知識」、中級では「ねこの一生に責任を持ち、お互いに幸せに過ごせる知識」、上級では「ねこの行動や気持ちを理解し、ストレス予防や医療にも精通する知識」が問われる。各レベルの合格者は初級から順に、「ねこのパートナーレベル」「ねこのスペシャリストレベル」「ねこのマスターレベル」と認められるそうだ。

ちなみに、冒頭の問題の答えは、①「明け方と夕方」。

物心ついたときからねこと一緒に暮らし、ねこのスペシャリスト気分でいた筆者だが、「夕方と夜」と自信満々に答え、あえなく撃沈。あまりのふがいなさに、目の前の愛猫に謝りたくなってしまった…。

試しに、ほかの例題にも挑戦してみよう。(※答えは文末に記載)

■初級

Q:ねこが一般的に男性より女性を好む傾向が強いと言われる理由は?

①女性の方が高い声の音で話すから ②女性の方が香水などで良いにおいがするから ③女性の方がすり寄るとすぐにおやつをくれるから ④女性の方が猫ジャラシの動かし方が自然だから

■中級

Q:ねこの瞳のバリエーションにないものは「青系」「緑系」「黄系」「黒系」のどれか?

①青系 ②緑系 ③黄系 ④黒系

■上級

Q:ねこが身の危険を回避するするため、逃亡準備に必要な距離は?

①約50cm ②約1m ③約1m50cm ④約2m

いかがだろうか?初級・中級でも、ねこをよく観察していないと答えられない問題ばかりという印象だ。

試験では、こうした問題が全級100問出題され、4者択一のマークシート形式で回答。合格基準は正答率70%で、合格率は、初級90%、中級60%、上級35%だという。

初級・中級は、ねことより良い関係を築きたい人に、上級は獣看護師やねこカフェ店員、猫の保護活動など、ねこに関する職業や活動を目指している人にも役立つレベルだ。

■ねこと過ごす時間をもっと素敵に

「検定に合格することがゴールではなく、受験を通して身に付けた知識を、日々の生活に役立てていただきたい。検定が、ねことの豊かな生活のきっかけになってもらえれば…という想いで開催しています」と話す、ねこ検定担当者。

受験に向けた参考書は、「ねこ検定公式ガイドBook初級・中級編」「ねこ検定公式ガイドBook中級・上級編」を用意。受験資格は、「ねこが好きな人なら、年齢・性別問わずどなたでもOK」だそうだ。

検定受験者の90%が「以前よりも、ねこの気持ちや行動を理解できるようになった」とアンケートで回答していて、合格者からは「仕草から感情が読み取れることで、ねことの関わり方が変わった!」など、喜びの声が届いている。

受験するなら合格を目指したいが、「ねこをもっと知りたい!」と受験に挑むその想いこそが、目の前のねこの幸せにつながる。

「ねこと過ごす時間が、より豊かに、より素敵になることを目指して生まれた検定です。『ねこの声を聞きわけてみたい!』『ねこ目線で世の中を見てみたい!』『ねこともっと仲良くなりたい!』、そんな方々に受験してもらえたら嬉しいですね」(ねこ検定担当者)。

ねこ検定の開催は年に1回。新型コロナの影響もあり、次回開催日や受験会場は現在のところ未定だが、決まり次第、公式ホームページで案内予定。筆者も、猫にとって自慢のパートナーになれるよう、まずはガイドブックを熟読するところから始めたい。

※例題の答え

初級:①女性の方が高い音の声で話すから

中級:④黒系

上級:④約2m

(まいどなニュース特約・鶴野 ひろみ)

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス