カラスに襲われ必死で抵抗していたところを保護…豆のように小さかった猫は、人が大好きなおっとり猫に

まめくんは、子猫の時、カラスに襲われていたが、必死で抵抗。大声で鳴いて威嚇していた。その声を聞きつけた猫好きの中村さんがカラスを追い払い、まめくんを保護。まめくんを3匹目の家族として迎えた。

■カラスに襲われていた子猫

2013年6月、福岡県に住む中村さんが家にいると、ものすごい猫の鳴き声が聞こえてきた。「普通の鳴き声じゃない」と思った中村さんが外に出ると、近くの駐車場で猫がカラスに向かって鳴いていた。1羽のカラスが子猫を襲おうとして、さらに上空には数羽のカラスが舞っていたという。中村さんが慌てて駆け寄るとカラスは飛び去った。

「カラスは、子猫をくわえて上空に持って行き、落としてから食べると聞いたことがあるので必死でした」

子猫は、怪我はしていなかったが、猫風邪をひいて衰弱していた。

「生後1カ月になるかならないかという感じで放っておけず、自分で飼うことにしました」

3匹目の猫だったが、譲渡すると、その後どうしているのか心配になるので、自分の手で育てたいと思ったそうだ。

■すぐに仲良くなった

豆のように小さかったので、まめくんという名前にしたという。

「子猫の時は小さかったのですが、大人猫になったら普通の大きさになったので、まめじゃないねと」

猫風邪をひいていたので、最初は隔離して、その後徐々に対面させた。女の子のきいちゃんは怒らずに受け入れたが、男の子のむうくんはシャーシャーと威嚇した。

「でも、まめがおっとりした性格なので、喧嘩にはなりませんでした。先住猫と後から来た猫を仲良くさせるのは難しいと聞いたことがあるのですが、『えっ、こんなにあっさり』と思うくらい、すぐに仲良くなりました」

■人が大好き

子猫の時はやんちゃだったまめちゃんだが、成長すると、とても落ち着いた猫になった。

「ただ、人が大好きで、他の猫と取り合いになると絶対に譲らないんです。人と遊んでいる時に他の猫が寄ってくると、『あっちに行って』と言います」

家族以外の人も大好きだというまめくん。動物病院の看護師さんにもスリスリしたり、手をまとわりつかせたりして甘える。

まめくんの後にも猫を迎えて、8匹の猫を飼っている中村さん。

「夜寝ている時に運動会が始まると、いきなり飛んでくるので顔や腕から血が出ることもあるのですが、『もう痛いって』と言いながらも可愛いんです」

みんながぎゅっと固まって寝ている姿もたまらないのだという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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