かわいいとSNSで話題のドリンクに、困惑する京都水族館「こんなにリアルなのに…」

 9月1日まで開催中のイベント『ぬめぬめワールド~世界最大級の両生類は鴨川にいた!!~』に合わせ、「京都水族館」(京都市下京区)に登場した期間限定ドリンク「オオサンショウウオ鴨川ソーダ」。そのビジュアルがSNSで話題となっている。

 食べられるカラフルな海藻ビーズが入ったソーダに、オオサンショウウオのマシュマロを浮かべたこのドリンク。水族館のロゴがデザインされたオリジナルの金魚鉢型スーベニアカップに入っており、同館の公式ツイッターで公開されるやいなや「かわいい!」「癒やされる」など絶賛の声が相次いで寄せられた(現在3万いいね超えで過去最高だそう)。

 この大反響に対して「京都水族館」は喜びつつも困惑している。それもそのはず、これまで同館の限定スイーツは、いわしの生姜煮を豪快にのせた「桜といわしのパフェ」や、グニョグニョの感触もリアルに表現した「偽『ニセクロナマコ』ロール」など、いきものを忠実に再現(お世辞にもおいしそうではないし、かわいくもない)することに重きを置いてきたからである。「おもしろい」と話題になることは多いが、「かわいい」と言われることはめずらしいという。

 広報担当者は「なぜこんなに反響があるのか正直わからなくて…驚いています」と戸惑いつつも、「『かわいい』との声を多くいただきまして本当にうれしいです。カップは持ち帰りできるので、ぜひ小物を入れたり、いろんな用途で使っていただければ」とコメント。

 水族館スタッフのいきものへのただただ純粋な愛が、来館者にとって関心がないいきものでさえも最終的に楽しませる。時にはいきすぎた愛情が「攻めてる」と話題の同館。今回の企画展『ぬめぬめワールド』は、プロジェクションマッピングでオオサンショウウオが棲む鴨川を再現。足を踏み入れると川の水の波紋が広がったり、川魚が逃げたりする。また、館内に展示される飼育スタッフ考案の、完熟トマトを使った「オオサンショウウオ触感再現レシピ」は必見だ。

 「オオサンショウウオ鴨川ソーダ」は1日限定20個なので、混雑する週末はお早めに。価格は880円で館内の「かいじゅうカフェ」で販売中。期間は9月1日まで。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース)

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