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ヤセ体質になるには○時間睡眠!慶大特任教授・遠藤医師に聞いた

 ダイエットをしているのになかなか痩せられない、ついつい食べすぎてしまうとお悩みの方に朗報です。実は、痩せられない原因のひとつは、睡眠かもしれません。適正な時間、良質な睡眠を取ることで、ヤセ体質になれるのです。慶応義塾大学医学部・睡眠医学研究寄付講座・特任教授の遠藤拓郎医師にお話を伺いました。

  ◇  ◇

 -7時間眠ると、痩せやすい体質になれるのでしょうか。

 「そうです。日本人3万人を対象にして、BMIと睡眠時間の分析をしたことがあるのですが、約7時間眠る人は、男女ともにBMIが最も低くなるという結果が出たのです。7時間より多くても、少なくてもBMIは上昇していきます」

 -それはなぜなのでしょうか。

 「これは、食欲をコントロールするホルモンが影響していると考えられているのです。睡眠時間が短いと満腹感で食欲を抑制するレプチンというホルモンが減少します。逆に、睡眠時間が長いと、食欲を増進させるグレリンというホルモンが増えてしまうのです。睡眠時間が短くても長くても、食欲をうまく調整できない。午前0時から6時を中心に、前か後に1時間プラスして7時間睡眠を目指しましょう」

 -睡眠時間を毎日7時間取れない人もいると思うのですが。

 「その場合は、できるだけ睡眠の質を上げるようにしましょう。睡眠の質を上げるには、時間、光、生活習慣、寝室の環境、ストレスのコントロールをします」

 -ポイントをいくつか教えていただけますか。

 【時間】「7時間眠れるといいのですが、忙しくて眠れない場合には、起床時間を一定にしましょう。朝7時に起きることは“さあ、起きよう!”と思ったらできるでしょうけど、毎日0時に寝ようと思っても、思うように眠りにつくのは難しいからです。眠りにつく時間よりも、起きる時間を決めましょう」

 【光】「寝室は、真っ暗なほうがいいのですが、不安や緊張を感じる場合は、豆電球やフットライトをつけても構いません。不安になったり緊張したりすると脳細胞が働いて、眠れなくなってしまうのです。朝、起きたら、雨戸やカーテンを開けて、朝日を浴びてください」

 【生活習慣】「アルコール摂取は控えめに。就寝3時間前以降は、飲まないようにします。アルコールを摂取すると、3時間後くらいに交感神経の働きが活発になり、脈拍や体温が上昇して眠れなくなります」

 【不眠の最大の敵はストレス!】「ストレスを感じると、不安や緊張が増幅するのです。副腎からコルチゾールというストレスホルモンが出て、代謝が活発になり、脈拍が上がるので眠れなくなってしまいます。適度に運動や趣味に没頭して、ストレス解消するのもいいでしょう」

 BMIを下げるには、7時間睡眠が理想的。でも、多忙な毎日、なかなか7時間眠れないことも多いでしょう。そんな時は、起きる時間を一定にして、寝室の環境を整えましょう。なんといっても、睡眠の最大の敵、ストレスをコントロールすることが肝心です。(神戸新聞特約記者・渡辺陽)

◆遠藤拓郎(えんどう・たくろう)医学博士。睡眠医療認定医、精神保健指定医。女子栄養大学客員教授。東京慈恵会医科大学卒業、同大学院医学研究科終了後、スタンフォード大学等へ留学。2005年にスリープクリニック調布を開院。院長を務める。

◆渡辺陽(わたなべ・あきら)大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。フェースブック(https://www.facebook.com/writer.youwatanabe)

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