“パンのセレクトショップ”が話題 大阪府下の有名店集結!パンのお供も絶賛販売中

熱く“パン愛”を語った「パントタビスル」の榎友寿さん
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 毎日違うパン屋さんがやってくる!大阪中のおいしいパン屋さんを集めた「パントタビスル」が10月、「せんちゅうパル」(大阪府豊中市新千里)にオープンして話題を呼んでいる。“パンのセレクトショップ”と言えるものでイートインもできる。仕掛け人の一人でパンコーディネーターエキスパート、パンシェルジュ1級でもある榎友寿さん(28)に狙いを聞いてみた。

  ◇  ◇

 「パントタビスル」には榎さんのパンに対する熱い思いが詰まっていた。大学卒業後に、とあるフランス料理店へ就職。「シェフのお料理に合わせてパンの仕入れ先を探していくうちに、おいしいパンを求め、どんどんエスカレートしていった」と言う。

 幼い頃からパンが好きという下地はあったそうだが、パンの消費量全国No.1の京都で学生生活を送ったこともあり、連日のようにパン屋さん通い。就職後もレストランに勤務するかたわら早朝はパン屋さんで働いたほど。原材料の小麦にも興味を持ち、全国を南は熊本から北は北海道の小麦畑まで足を運んだこともあるそうだ。

 現在はオートリーズ(京都市)代表でパンの案内人として活躍。「人々においしいパンを食べていただこう」「おいしいパン屋さんをもっと知っていただこう」という思いから今回の「日替わりセレクトパンショップ」を立ち上げた。

 営業時間は午前10時から午後8時まで。10月は大阪・福島の名店「パネ・ポルチーニ」や谷町の「Boulangerie gout」など約15店舗が参加し、そのうち3~5店舗から焼きたてパンを仕入れ、1日100種類ほどのパンを販売した。いわば、いいとこどりとあって、午後4時ごろに売り切れることもあったという。

 前日に告知するのは1店だけ。さまざまな店舗が並ぶことで参加するパン屋さん同士も評判を意識する。

 「お客さんの反応を一番に考え、残すところ、そうでないところを決めていこうと考えています。定番も大切にしたいですが、基本は日替わりで毎日新しいパンに出会えることを目指しています」

 もちろん、パン屋さん側にもメリットがある。仕入れのパンは買い取りとあってリスクゼロ。またパン販売のプロが常勤しているため、各店舗から人を出さずに出店する形がとれる。つまりここが「みんなの2号店」ともなるわけだ。

 さらに、榎さんが提案しているのが「パンのお供」で、よりおいしくという試みだ。愛知・岡崎の「鶏武士」(1袋200円)は地鶏をかつお節のように削ったもので「焼きそばパンにぴったり」。神戸「AKITO」の濃厚ミルクジャム(1瓶800円~)、千葉の落花生、熊本の有機大豆きな粉など全国各地から取り寄せた「パンのお供」も販売。「パントタビスル」という店名も実はここにつながっている。

 「パンの消費は年々増えています。これからもパンを食べておいしいと思ってほしいですね」

 毎週水曜日には阪急うめだ本店9階のインターネットラジオ「ソラトニワ」で12時から1時間、パンについて熱く語っている。「パントタビスル」には11月も大阪府下の有名小売店が出店しており、皆さんも“いいとこどり”してみてはいかが。(デイリースポーツ特約記者・山本智行)

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