“イチローの母校”の吹奏楽部がウィーンで演奏 チケット完売!ライブCDもリリース

CD『ブラバン!名電inウィーン』がリリースされた
練習に励む愛工大名電高の吹奏楽部
快挙を成し遂げた愛工大名電高吹奏楽部の部員たち
3枚

 全国的に甲子園の常連校が、吹奏楽の強豪校であることは少なくない。関西では天理高校や大阪桐蔭高校が有名だが、愛知では愛工大名電高校もその一つ。ちなみに、あのイチローの母校でもある。

 1955年創部の愛工大名電高校吹奏楽部は、吹奏楽コンクール全国大会に40回出場し、うち金賞受賞は16回を誇る名門。まさに日本を代表する高校吹奏楽部だ。「ルール作りや組織など、ほとんどを生徒の自主運営で任せています」と話すのは顧問の伊藤宏樹先生。演奏指導と高レベルな音楽作りを教えながらも、部活動の中身は生徒の自主性を尊重している。

 そんな名門吹奏楽部は、今年3月に音楽の都と呼ばれるウィーンに旅立った。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地でもあるウィーン楽友協会の大ホールで演奏をするためだ。伊藤先生は「どちらかと言うと、本校は年間60回の演奏会を主体として活動しています。そのなかで、ウィーンの地で“本物の音楽”を経験させたかったんです」と経緯を話す。アジアのトップ高校生バンドということで現地でも注目を集め、約1800席分のチケットは完売。最後の演奏ではスタンディングオベーション!コンサートは大成功を収めた。

 そのコンサートのライブ収録をしたCDが『ブラバン!名電inウィーン』(2700円・税込、全15曲)だ。世界一と評されるウィーン楽友協会大ホールは、純粋な音が響くデリケートな空間。「サウンドで勝負する名電吹奏楽部はみんなが同じ音色を出すことを心がけています。素直な音色が表現される世界的なホールでは、私たちの名電サウンドがさらに生きて、収録にも最適だと感じました」

 最後に、今回のCD化で2つの幸せがあると教えてくれた伊藤先生。一つは“よりたくさんの人に聴いていただける幸せ”。もう一つは“生徒の想いがずっと残っていくという幸せ”。高校生離れした演奏のクオリティーとライブ感に加えて、生徒を尊重し生徒を想う気持ちも、このCDにはパッケージされている。

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