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ベーシストってどんな人たち?ベテランが明かす気質と、ベーシストばかりの会

 ベーシストのベーシストによるベーシストのための会「地下室の会(BASEMENT PARTY)」が今年、20周年を迎え、今月20日に神戸チキンジョージ、10月18日に東京・下北沢のクラブ251で20周年記念ライブを行う。

 沢田研二や近藤真彦のバンドでベースを担当したベテランで、現在はバンド「BARAKA」、ベースデュオ「BB-42」で活動している副会長の依知川伸一(57)が、ベーシストの気質について語った。

  ◇  ◇

 ポール・マッカートニーやスティングといったスーパースターもいるが、一般的なベーシストの印象は、フロントマンのボーカリストやギタリストを支える“縁の下の力持ち”ではないだろうか。

 依知川も「多くの人がそう感じると思います。最初にバンドを聴いた時、耳に入ってくるのはボーカルやギター、ドラムス。ベースは一番人気がないパートで、ジャンケンで負けてベーシストになった人とか、すごく多かった」と認める。

 とはいえ、実際に音楽をプレイしたり聴き込んだりすると、その重要性に気付く。

 「アンサンブルの中で、ベースの重要性はすごく大きい。ベーシストのさじ加減で全体が左右されます。ボーカリストやギタリストをいかに気持ち良くさせてあげるかというところに面白みがあり、『このベース、気持ちいいな』と思わせる、そういうところに誇りを見いだす人は多い。自分たちが前に出ることは、そんなに重要じゃないんです。いい音をみんなに提供して、かっこいい音、いいグルーヴを提供することに喜びを見いだす。地味ということは全く気になりません」

 そんな気質は、ステージの下、スタジオの外でも発揮される。

 「ベーシストには楽器の習性上、話し好きな人が多く、人の話を聞けるのがすごく面白い。アンサンブルを常に気にしていて、全体を見る人が多い。そういう性格だからベーシストになったのか、ベースをやっているからそういう性格になるのか…。ベーシスト同士の集まりは日本中にあるんです。奄美大島に奄美ベースクラブという集まりがあったり。ベーシスト同士の集まりは、うまくいくことが多い気がします」

 地下室の会は1998年11月、富倉安生(元トランザム。地下室の会会長)を囲む飲み会として依知川、佐藤研二(元マルコシアス・バンプ)、スティング宮本(元RIO)とで発足した。そういったベーシスト気質ゆえか、「すごく面白かった」という。

 参加条件は、プロのベーシストが紹介したプロのベーシストというシンプルなもので、4月1日時点でメンバーは実に237人。岸部一徳や中村梅雀、はなわ、多くの歴史的名盤に参加したチャック・レイニーのような大物までも名を連ねる。

 飲み会を重ねるうちに「せっかくだからライブをやろうと」と、00年3月に1回目のライブが行われた。東日本大震災以降は、チャリティーにも積極的に取り組んでいる。

 依知川は「ライブはそれぞれのメンバーが、自分のバンドで出演するのが基本。ベーシストが主役ではありますが、ベースはやはりボトムをしっかり支えるのが大きな仕事。そこを見せてもらいたい。渋い職人たちのプレイを、たくさん聴いてもらいたいですね」とアピールした。

 神戸、下北沢の出演は次の通り(カッコ内はベーシスト)

 ◇神戸 THE HARPER ST.BAND(宇田憲明)、泉尚也&池田安友子(泉尚也)、BARAKA(依知川伸一)、天野SHO(天野SHO)

 ◇下北沢 カキツバタ(石塚浩)、アミュレット(広瀬学)、三十六弦堂(藤戸孝一)、crisscross texture(濱田織人)、THE MAEDA(前田JIMMY久史&前田竜希)

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