静岡駅「元祖鯛めし」700円

 静岡に行ったら迷わず真っ先に1個キープするのが「元祖鯛めし」だ。初めて食べたとき、日の丸弁当と間違うほど、見た目がシンプルすぎて、ふたを取ると驚いた駅弁。ベージュ色の鯛めしと同じような色のたくあん漬けが2枚。それ以外にはない。しかし、鯛めしを名乗る以上、それさえ入っていれば条件を満たすので、単純に鯛めしをしっかり食べたい向きにはうれしい。また、今までに必ず2個以上が店頭に並んで売り切れて買えなかったことがなく、発売元の東海軒が看板商品として力を入れていることが分かる。安価でもあるため、私を含め、2個以上買い求める人がいる、リピーターが多い駅弁だ。

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 全国に色々鯛めしの駅弁はあるが、最も歴史のある1897(明治30)年製造開始で、現在もほとんど変わらぬ味を守り抜いて現在に至っている。容器には経木を使用し、ふたを取ると醤油ベースのご飯の上に甘く炊いた鯛のそぼろをのせた鯛めしが一面に広がる。コーナーの漬け物と合わせて2品だけで、見た目に飾り気はないが、これが実においしくて値段も手頃なため、おやつ代わりに食べる人もいる。お土産にもちょうどいい駅弁だ。

 700円。東海道本線・静岡駅「東海軒」Tel054・287・5171。(デイリースポーツ・柴田直記)

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