北朝鮮、暗号資産の窃取を否定 金与正氏「FBIがデマ」
【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党総務部長は3日の朝鮮中央通信の報道を通じ、暗号資産(仮想通貨)取引大手バイナンスの巨額盗難事件に対する北朝鮮の関与を否定した。米連邦捜査局(FBI)は北朝鮮が暗号資産の窃取に関与したと指摘していたが、金与正氏は「荒唐無稽なデマだ」と主張した。
その上で、北朝鮮を「サイバー犯罪国家」だとおとしめる「政治的挑発だ」とFBIを批判。米政府の北朝鮮への敵対姿勢を改めて確認したとし「不快極まりない米国の態度について、さまざまな側面から再考すべき問題がある」と説明した。
トランプ米大統領が意欲を示す金正恩氏との会談を念頭に、盗難事件が米朝関係に影響を及ぼす可能性を示唆することで米政府を揺さぶりたい考えがあるとみられる。
FBIは10月31日に事件への北朝鮮の関与を発表。北朝鮮関連のハッカー集団「TraderTraitor(トレーダートレーター)」による犯行だとしている。影響額はバイナンスの推計で約63億ドル(約1兆円)に及ぶとされる。
