IEA、備蓄協調放出へ 過去最大4億バレル
【パリ、ベルリン共同】日米欧など国際エネルギー機関(IEA)の加盟32カ国は11日、協調行動による計4億バレルに上る過去最大規模の石油備蓄の放出を決めた。協調放出は4年ぶり。ロシアがウクライナに侵攻した2022年の放出量の2倍超の規模となる。
先進7カ国(G7)も11日にオンライン首脳会議を開いて対応を協議。IEAのビロル事務局長は10日、ホルムズ海峡封鎖や石油生産抑制で市場には「重大かつ増大するリスクが生じている」と危機感を示していた。
IEAは原油の安定供給を維持するため、加盟国に石油の備蓄を義務付けている。備蓄量は計約12億バレルに上る。
ドイツのライヒェ経済エネルギー相は11日の記者会見で、ガソリンの価格上昇抑制のためドイツの給油所での値上げを1日1回に制限する考えも示した。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、IEA加盟国が11日に協調放出の提案を採決するが、1カ国でも反対すれば、放出が遅れる可能性があると報じていた。
