「北中米W杯・3位決定戦、イングランド代表6-4フランス代表」(18日、マイアミ)
3位決定戦が行われ、イングランドがフランスに6-4で競り勝って3位となった。フランスのFWキリアン・エムバペ(27)=レアル・マドリード=が2ゴールを決め、W杯通算で歴代最多の22得点。今大会は10ゴール目で得点ランキング単独トップに立った。イングランドはFWブカヨ・サカ(24)=アーセナル=がハットトリックを達成し、途中出場のMFジュード・ベリンガム(23)=レアル・マドリード=が後半追加タイムに加点した。
3位を逃しても、最後まで輝きは放ち続けた。エムバペは0-4で迎えた後半に2ゴールを挙げ、得点ランキング単独トップの10点まで積み上げた。準決勝で何もさせてもらえなかった悔しさを晴らすかのような躍動。8得点で並んでいたメッシ(アルゼンチン)に重圧をかけ、史上初の2大会連続得点王へ人事は尽くした。
W杯での1大会2桁得点は『爆撃機』の異名を取った1970年大会のミュラー(西ドイツ)以来、史上4人目だ。優勝した2018年大会では4点、準優勝の前回大会では8点。通算22ゴールとし、現時点でメッシを抜いて歴代最多とした。
「自分がそうした偉大な選手たちの一人になれたと思えるのは、足跡という意味では素晴らしいこと」と話す表情は硬く「それよりも決勝を戦いたかった」と本音も漏れる。ただ、今大会はエースの肩書に加えて主将の重責も背負うからこそ、自分だけは気持ちを切らすわけにいかなかった。
目を覆いたくなるような展開の前半も、ドリブル突破からゴールを脅かすなど一人奮闘。後半にチームが覚醒すると、右MFからトップ下へ移ったオリセとの連係で得点機を生み出した。3分、中央からのスルーパスに抜け出し、左足の内側で直接打って決める。9分にMFバルコラの得点を演出すると、勢いは加速。21分には中央でオリセと華麗なワンツーを決め、左足で力強く蹴り込んだ。
12年から率いてきたチームを離れるデシャン監督の最後を白星で飾れなかったが「ディディエ・デシャンの伝説に傷がつくことはない」と最敬礼。名将に感謝を告げ、覇権奪回を見据える27歳は、今後もフランスをけん引し続ける。