「北中米W杯・2回戦、アルゼンチン代表3-2エジプト代表」(7日、アトランタ)
決勝トーナメント2回戦で、前回大会覇者のアルゼンチンがエジプトに3-2で逆転勝ちした。後半に同点ゴールを決めたFWリオネル・メッシ(39)=マイアミ=は今大会単独トップの8点目。前回大会からの連続試合得点を9に伸ばし、W杯通算21得点とした。スイスはコロンビアとの0-0からのPK戦を4-3で制し、自国開催だった1954年大会以来の8強入りを果たした。ベスト8が出そろい、準々決勝は9日(日本時間10日)から始まる。
終盤に2点差をひっくり返す劇的な逆転勝ちに導き、メッシは思わず感極まった。前半のPK失敗を1得点1アシストで挽回。難局を乗り越えた王者アルゼンチンの名手は、まるで優勝したかのように仲間の手で胴上げされ「本当にほっとした。これこそがW杯だ」と興奮冷めやらぬ様子だった。
連覇への夢がついえるかに思われた0-2の窮地。メッシは中央から右サイドに大きく張り出す形に位置取りを変え、広いスペースでボールを受け始める。「彼は再びボールを要求し、何度も挑戦し続けた。鳥肌が立った」とスカロニ監督。39歳の主将を中心に、エジプトの堅守を打開した。
後半34分、右から柔らかいクロスを送る。絶妙な軌道を描いたボールはDFを越え、ロメロが頭でたたき込んだ。そして値千金の同点弾は4分後。自身が右から上げたボールを味方2人が必死につなぐ。ボールの弾み際、コンパクトに左足を振った鋭い一撃はGKの手をはじいて決まった。流れを完全に引き寄せ、追加タイムのフェルナンデスの決勝点につなげた。王者が土壇場で底力を見せ、終盤の3ゴールで大逆転勝利を収めた。
0-1の前半21分に今大会2度目のPK失敗で「仲間の期待を裏切ってしまった」と責任を感じていた。気力を奮い立たせてW杯連続ゴール記録を9試合に更新し、今大会の得点ランキングでも再び単独トップに立った。頼もしい主将は「このチームは決して諦めない」と胸を張った。