長谷部が選ぶW杯名場面 チームが一丸となった「ポーランド戦後のミーティング」

 ロシアW杯でベスト16に進出したサッカー日本代表の主将を務めたMF長谷部誠(34)=E・フランクフルト=が8日、フジテレビの特番「ベスト4決定!!生放送FIFAワールドカップ」に事前収録で出演。自身が選ぶ今大会での日本代表の名場面に、ポーランド戦(6月28日・ボルゴグラード)後のミーティングを挙げた。

 1次リーグ最終戦のポーランド戦を日本は1勝1分けで迎えた。引き分け以上で自力突破が確定する状況で、日本は先制を許してしまう。しかし同時刻に行われていたセネガル-コロンビア戦も同スコアで進行しており、その状況ではフェアプレーポイントの差で日本の突破が決まる。西野朗監督は同点に追い付くことを捨て、0-1で負けたまま終わる戦い方を選択。

 ベンチに温存していた長谷部を投入し、残り時間の約10分間は攻めずに自陣でパスを回す戦いに終始した。結果的に狙い通りに突破を決めたが、その戦い方に会場からは激しいブーイング、国内外でも物議を醸した。

 長谷部は宿舎に帰ってから西野監督が集合をかけて全選手、スタッフでのミーティングの内容を明かす。「ラスト10分について監督からみんなに誇りを持たせるような戦い方ができなくて申し訳なかったと、謝罪というかそういう気持ちを伝えられた」。これに対して、選手たちは監督が謝る必要はないという考えしかなかったという。「監督にそういう決断をさせてしまった責任を感じたと、選手からも伝えた」。ポーランド戦で先制されなければ、このような戦略をとる必要はなかったわけで、そこを選手の責任とした。

 ただ、このミーティングを通じてチームの結束はより強固になった。「このことでよりチームがまとまった。(次の)ベルギー戦で何か言う人を見返してやろう。チームがグッと固まった」と振り返る。

 敗れたものの、強豪ベルギーをあと一歩まで追い詰めたのはチームが一丸となって戦えたから。日本の主将は、それを可能にしたポーランド戦後のミーティングを今大会の名場面に選んだ。

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