【W杯帰国会見2】西野監督、熱烈出迎えに「申し訳ない」結果不十分と反省

 サッカー・ロシアW杯に出場していた日本代表の西野朗監督と、主将のMF長谷部誠(E・フランクフルト)、日本協会の田嶋幸三会長が5日、千葉県内で帰国会見に臨んだ。出国時の約150人の5倍を超える約800人が成田空港で出迎えたことに、西野監督と長谷部は感謝の言葉を口にした。以下、会見の全文要旨。【その2】

 -帰国しての感想を。

 西野監督「(前段省略)我々も日本を出る時に、W杯で強いチャレンジをして、成果をあげて戻れれば、ああいう歓迎を受けられるんだろうなという思いもありましたし、必ずそういう期待に応えたいという思いでチャレンジしてきました。ただ、今日たくさんの方に出迎えられましたけど、本当に十分な大きな成果をあげてきたわけではないと思います。W杯が厳しいのをご存じの上でこうやって迎えてくれたんだと思いますけど」

 (続けて)「(中略)結果だけではない、戦いぶり。そういうのが皆さんに伝わって、空港に来られた方だけではない、みんなにそういう部分は、何か伝えられたのかなと思います。もっと高みの目標を、サッカー界は50年で優勝するというのも掲げて、そういう中で、1ページ、何か次につながる、下のカテゴリーの世界での、そういう1ページ、半ページぐらいを示せた今回のチーム、出し切った気持ちがあるので…。私は素直に申し訳ないと思いながらも、今日の出迎えに対してはありがたいと思いますし、心から感謝したいと思いますし、次への力と思いたいところもあります。本当にうれしい限りです」

 長谷部「選手として、出発時にもちろん時間とかもありましたけど、その時と比べて帰国した時には本当にたくさんの方に出迎えてもらえて本当にうれしく思いますし。熱気というか、次の日本代表チームにつなげていってほしいなと思います」

 -監督にとってどういう46日間だったか。

 西野「準備期間も自分の役割もはっきり、短い間、コンパクトな中で、はっきりしているところですので、まず、大きな財産があるわけです。ブラジルの敗戦から、選手たち、サッカー界が試行錯誤しながらまた次へと活動し、ロシアへの切符を取った。その後も強化をし、ロシアへ向かうという。わずかに、私は帯同してチームを客観的に見る中で、5月25日に選手と会った時に、それだけではロシアでは戦えないという話をしました。今までのチーム力、力だけではと素直に思いましたし、それに向けて何かを劇的に変えないと」

 (中略)「選手たちがまず、今まで培ったもの、財産プラス何かを、というところを私以上に感じて、短い中で、体制が変わった中で、選手たちが力を見つけてきた。自分がサポートをしてきた感じです。選手たちに危機感があったのかもしれないですし、自分たちにできることはまだあると感じながら、ピッチからはじまったのが、本当に選手たちの意欲、さかのぼるならブラジル、その前の大会を経験した選手たちもそうだと思うんですけど」

 (続けて)「ロシアでの強いチャレンジということに対して、選手たちがそういう気持ちでやってくれたことに対して、自分はコーチングスタッフやみんながサポートしたりする中で、かけであったという部分はあります。選手たちもそうですし、私としてもそうです。何かの都合ですすまなければいけないこともありましたし、そういうことがすべてそういう意欲の中で好転していった。その中にがむしゃらにというか、自分がいたということなので。選手たちに引っ張られたところもたくさんあるので、本当に素晴らしい選手たちだと思います」

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