8強超えだ 遠藤「五輪に出たい」

 「サッカー・U-23アジア選手権・準々決勝 日本-イラン」(22日、ドーハ)

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権に臨んでいるU-23日本代表は20日、準々決勝イラン戦に向けて、ドーハ市内で調整した。手倉森誠監督(48)は14年1月のチーム立ち上げから二度も跳ね返されてきた『8強の壁』を三度目の正直で乗り越える。19日の1次リーグB組最終戦でサウジアラビアを下し3戦全勝。いい流れを継続し、絶対に負けられない一戦に臨む。

 三度目の正直で壁を乗り越える。3戦全勝で8強に進んだ手倉森ジャパンだが、準々決勝は過去に二度、敗れている“鬼門”だ。14年1月のU-22アジア選手権(オマーン)ではイラクに、同年9月の仁川アジア大会(韓国)では韓国にそれぞれ苦杯をなめさせられた。当時と状況が違うのは1次リーグを1位突破したこと。手倉森監督は「あの時とは(結果を)違わせないといけない。1位で抜けたことで、いい状況なのは間違いない」と自信を深めた。

 イランとは14年1月の手倉森ジャパン立ち上げ初戦で対戦し、3-3で引き分けた。チームの原点となった一戦で指揮官は「いかに守備を構築しないといけないか教えられた試合」と話した。2年ぶりの再戦は成長を示す絶好の舞台となる。

 唯一の気掛かりはFW鈴木の状態。16日のタイ戦で先制点を挙げ、MF中島と並び手倉森ジャパン最多13得点を誇るストライカーだが、同戦で右股関節を痛め、別メニュー調整が続いている。この日も軽めのランニングやストレッチを繰り返すのみで、イラン戦の出場が危ぶまれる。

 鈴木は「痛みはひいてきている」と回復を強調。手倉森監督も「2、3日休んだくらいでフィジカルは落ちない。俺が選んだらやってもらうという話はしている」とぶっつけ本番での起用も示唆した。

 悲願の五輪切符獲得まであと2勝と迫り、主将のMF遠藤は「五輪に出たい。負けるとこのチームでサッカーができなくなる」と強い決意を示した。決戦を制して、未踏の舞台へ足を踏み入れる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

日本代表バックナンバー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス