奇跡へ一丸!シュラスコ決起集会

 「ブラジルW杯・C組、日本-コロンビア」(24日、クイアバ)

 サッカー日本代表は21日夜(日本時間22日)、拠点を置くイトゥ市内のレストランで、選手、監督・コーチ、スタッフのほぼ全員による決起集会を開いた。出席者は約50人で、名物料理として知られる食べ放題の肉の串刺し「シュラスコ」を堪能。1次リーグ最終戦のコロンビア戦(24日、クイアバ)への英気を養った。FW本田圭佑(28)=ACミラン=は1人、デザートの「サンデー」を注文し、意外な甘党ぶりをのぞかせた。

 闇夜に、こうこうとシュラスコ店「プラザグリル」の明かりが輝いていた。一般客が入店しようとすると「貸し切りなので」と断られた。店内にはザッケローニ監督、本田、香川、長友に大久保…。裏方のスタッフも勢ぞろいして、一夜限りのうたげが開かれていた。

 この日の練習はオフになったが、選手の外出は禁止された。しかし、チーム全体のイベントとしてなら話は別だ。宿舎からチームバスが出て、白バイ約10台、パトカー4台が先導する超VIP待遇で、車で約15分の距離にある店へ。約1時間半、楽しい時間を過ごした。

酒井宏腹痛欠席

 軽い腹痛を起こしたDF酒井宏を除き、参加者は約50人。代金は1人前が49レアル90センターボ(約2480円)で、別料金の飲み物やデザートを考えると、総額は推定で約15万円とみられる。店には選手全員とザッケローニ監督のサインが入ったユニホームが贈られ、日本代表との親交を深めた。

 過去のW杯では06年ドイツ大会でオーストラリアとの初戦で敗れた後、中田英寿の呼びかけで、選手だけが集まり、ボン市内の日本料理店に集まった。店から差し出された日の丸に選手がサインをし、「絶対、勝とう」と巻き返しを誓った。

 今回は1次リーグで敗退したドイツ大会と流れが似ている。初戦を短時間での連続失点で落とし、第2戦はスコアレスドロー。開催のタイミングは1戦目の後と2戦目の後で違うが、決起集会まで同じとなると、先行きが不安になる。

 ただ、選手のみの開催と、チーム全体という大きな違いがある。食事会を終えた選手たちの表情は明るかった。ギリシャ戦で先発を外れたFW香川は、お土産のような袋を手にさげていた。心をリセットして“クイアバの奇跡”に挑む。

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