「３０周年チャリティーレジェンズマッチ、ＫＯＢＥ　ＤＲＥＡＭＳ４－３ＷＯＲＬＤ　ＤＲＥＡＭＳ」（２日、ノエビアスタジアム神戸）

　Ｊ１神戸のクラブ創設３０周年を記念して行われ、ＯＢの三浦知良が５８歳“初得点”を決めた。

　アトレチコ鈴鹿の元日本代表ＦＷ三浦知らＯＢを擁するＫＯＢＥ　ＤＲＥＡＭＳと、ＤＦフェルマーレンら神戸にゆかりのある海外選手らで構成されたＷＯＲＬＤ　ＤＲＥＡＭＳが対戦した。白黒ユニホームの襟をぴんと立て、左腕にキャプテンマークを巻いて先発出場したカズが魅せた。右サイドでプレー。ボールを持つと詰めかけたファンが沸いた。

　見せ場は後半１０分。ＦＷ岡野雅行が相手に倒されて得たＰＫキッカーに、カズが指名された。キングは右足を鋭く振り抜くと、ボールはゴール左隅へ。チームメートに囲まれながら、キレッキレのカズダンスを見せ、会場からは大歓声と拍手が注がれた。

　ファンが選ぶ「楽天モバイルＭＩＰ賞」を受賞し、インタビューで「みんなに感謝しています。決めるだけだったので。ＰＫ取ってくれたので選手に感謝しています」とチームメートを立てた。カズダンスについて聞かれると「ははははは！」とトシちゃん笑いを披露。「朴康造が、ついていこうと思ったら田原さんでついて行けなかったと言っていた」と裏話を明かした。

　神戸の３０年を振り返り「みなさんの声援があって神戸は２連覇し、成長した。これからアジア、世界で勝てるようなチームになってほしい。クラブも震災３０年で貢献してきたことが大きい。これからも貢献してほしいし、自分自身も貢献したい。きょうはありがとうございました」と呼びかけた。