三笘薫 プレミア日本選手歴代最多15得点!2戦連発で今季5点目 マンU粉砕決勝弾!中2日なんの1G1A
「イングランド・プレミアリーグ、マンチェスターU1-3ブライトン」(19日、マンチェスター)
ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(27)がアウェーのマンチェスター・ユナイテッド戦で2試合連続ゴールを挙げ、同リーグ通算15得点として日本選手最多記録を更新した。1-1の後半15分に右クロスを合わせ、勝ち越し点を決めた。今季リーグ5点目。前半5分の先制点もアシストし、フル出場した。チームは3-1で勝った。三笘は16日のイプスウィッチ戦で通算14点目を決め、レスターで活躍した岡崎慎司の記録に並んでいた。
サッカーの「母国」で、日本選手として新たな領域に突入した。世界最高レベルといわれるプレミアリーグで3季目を戦うブライトンの三笘が、通算得点を日本人最多の15に伸ばした。「個」で局面を打開できる27歳のアタッカーは「もっと、もっと取らないと」とさらなる高みを見据えた。
舞台は「夢の劇場」と称されるオールドトラフォード。1-1の後半15分、右クロスに走り込み、左ポスト付近で相手との激しい競り合いを制して右足で押し込んだ。「あそこに入り続けるのが大事」。味方とお辞儀パフォーマンスで喜びを分かち合った。
レスターで通算14得点の岡崎はかつて「プレミアの前線には怪物しかいない」と語っていた。黒子に徹することで評価を得たが、途中交代も多かった。一方、三笘の今季のリーグ戦出場時間はチーム2位。攻撃陣トップで、ブライトンの中心を担っている。
前半5分には相手守備ラインの背後を突き、ロングボールを右足で巧みにトラップ。右を走る味方へ丁寧にパスし、先制点を生んだ。前の試合から中2日の厳しい日程で1ゴール1アシスト。「チームとしていい準備ができた」と話した。ドリブルは常に相手に脅威を与え、ゴール前へ進入するスプリント力の向上も著しい。「きょうのような強度や勝ちたいというメンタリティーを出せば、もっと上に行ける」と自覚十分だった。
◆三笘 薫(みとま・かおる)1997年5月20日、川崎市出身。川崎の下部組織出身で川崎ジュニアの1期生。筑波大を経て20年に川崎入り。プロ1年目に新人最多タイ記録となる13得点を挙げ、川崎のJ1制覇に貢献した。東京五輪終了後の21年8月にイングランド・プレミアリーグのブライトンに完全移籍。ベルギー1部 サンジロワーズに期限付き移籍した後、22年7月からブライトンでプレー。178センチ、73キロ。