イニエスタ涙 日本に「恩返し」の万感バルサ戦 古巣相手に衰えぬ技術披露

 前半、シュートを放つイニエスタ(中央)=撮影・棚橋慶太
 試合後、グラウンド一周中に涙を拭うイニエスタ=国立競技場
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 「親善試合、神戸0-2バルセロナ」(6日、国立競技場)

 J1神戸は、スペイン1部リーグのバルセロナとの国際親善試合に0-2で敗れた。今夏での退団が決まっている神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(39)が古巣との一戦で先発。後半36分まで出場し、パスやシュートなどで見せ場を作った。今季のバルセロナはリーグで4季ぶり27度目の優勝。得点王になったポーランド代表FWレバンドフスキらが先発し、前半16分にMFケシエ、3分後にDFガルシアがゴールを決めた。

 万雷の拍手の中、イニエスタはピッチに深々と一礼した。“魔法”のすべてを出し切り、後半36分に交代。盟友のシャビ監督が駆け寄り、抱き合った。

 81分間、4万7335人がイニエスタを目に焼き付けた。トップ下に入り、304日ぶりに先発。ボールを持つたびに国立が沸き上がった。0-2の前半31分、ペナルティーエリア手前から右足で強烈なシュート。前半終了間際、MF佐々木とのワンツーで切り込み決定機。いずれもゴールは逃したが、相手に衰えぬ妙技を見せつけた。

 イニエスタのための一夜。バルセロナは4日のリーグ最終戦後、チャーター便で東京へ直行。得点王のレバンドフスキ、MFガビら世界的スターが強行日程で集結した。

 試合後は両軍の選手全員で撮影。日本への5年の感謝を込め、ピッチを一周した際は感情がこみ上げ涙をぬぐった。「全てが素晴らしかった。自分と自分の家族を愛情とリスペクトを持っていつも迎えてくれた。この試合はその恩返し。それが達成できた」と感無量。さらに「日本は自分にとってもわが家のようなところ。今後もそうなる」と、変わらぬ愛情を固く誓った。

 母国でメッシらと並ぶ世界的名手。神戸では、19年度に主将としてクラブ史上初タイトルの天皇杯優勝に導いた。今季は3試合出場にとどまり、出場機会を求めて途中退団を決断。「ピッチでサッカー選手として引退したい」と情熱は一切衰えない。

 日本ラストマッチは7・1札幌戦(ノエスタ)。Jリーグ屈指の功労者が、まずは国立で万感のお別れを告げた。

 ◆アンドレス・イニエスタ 1984年5月11日、スペイン・アルバセテ県フエンテアルビジャ出身。2002年にバルセロナのトップチームでデビューし、2018年まで在籍。その後神戸に移籍した。スペイン代表では10年W杯南アフリカ大会優勝。オランダとの決勝では延長戦で決勝ゴールを決め、母国を初優勝に導いた。スペイン代表通算122試合13得点。171センチ、68キロ。利き足は右。

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