「東アジアＥ－１選手権、日本－香港」（１９日、カシマスタジアム）

　東アジアＥ－１選手権（１９～２７日）に臨む日本代表が１８日、初戦の香港戦に向け、千葉県内で冒頭１５分を除く非公開練習を行った。オンライン取材に応じた初招集の町野修斗（２２）＝湘南＝は「目標は３ゴール」と宣言した。１７日の京都戦でボールが右耳に当たった満田誠（２２）＝広島＝は既に合流はしているが念のため病院で検査を行い、満田を除く２５人で練習を開始した。

　日本代表でもチャンスを逃さない。「３ゴールが目標。３本以上は（決定機が）必ずあると思っている。しっかり決めたい」。初招集の町野が堂々と宣言した。

　決める根拠はある。現在、Ｊ１得点ランク４位タイの８ゴールを挙げた。「（湘南では）町野に預けておけば決めてくれるというイメージを作り出せている」と自ら語るほど自信に満ちた状態でＡ代表に乗り込んできた。

　履正社から加入した横浜Ｍでは出場機会がなく挫折を味わった。それでも「僕にとって一番大事なのはゴール」と町野。１９年に移籍したＪ３北九州で８得点、Ｊ２の２０年には７得点と、結果を残して再びＪ１への移籍を切り開いてきた自負もある。

　Ｗ杯本大会に臨む主力では大迫以外で古橋、浅野、前田らスピードを武器としたＦＷが多く、１８５センチの大型ストライカーなら食い込む余地も残す。現在の８得点も右足４、左足２、頭２と総合力の高さが現れており「いろいろできるのが武器」と町野。多彩なゴールで存在感を示す。

　◆町野修斗（まちの・しゅうと）１９９９年９月３０日生まれ。三重県伊賀市出身。２０１８年に履正社高から横浜Ｍに入団。１９年に北九州に期限付きで移籍し、２０年に完全移籍。２１年から湘南でプレーし、Ｊ１初出場を果たすと、リーグ戦では３１試合の出場で４得点。今季は現在１９試合でリーグ４位の８得点をマーク。１８５センチ、７７キロ。