Ｊ１Ｃ大阪の小菊昭雄監督（４６）が１０日、ルヴァン杯プレーオフステージ・湘南第２戦（１１日・レモンＳ）に向けてのオンライン取材で、元日本代表ＭＦ乾貴士（３４）の契約解除による退団が発表されたことについて言及した。

　Ｃ大阪は９日に双方合意のもとに乾との契約を解除したことを発表。乾は４月５日の柏戦（ヨドコウ）で途中交代を命じられた際の言動が問題視され、謹慎を命じられた。サポーターの前で暴言を吐くなど不服な態度を示し、試合後にもチーム規律・秩序を乱す行動が確認されたとして、クラブは４月１４日に６試合出場停止の独自処分を科した。しかし５月１４日の名古屋戦で処分が明けた後も練習に合流していなかった。

　今季副将を務める主力の途中退団。乾の退団が発表された後、小菊監督はＣ大阪の選手に対し、次のように伝えたという。「今、公式戦５連勝できていることは本当に日々のトレーニングを素晴らしい雰囲気で積み重ねができているから。これに尽きるということ。そして日々のトレーニングを大切にしている選手への感謝の気持ちは伝えました」と明かす。そして「引き続きですね、日常を大切にという我々のモットーを大切にしながらチーム力を上げていく。そして個の力を上げていく。もうそこに尽きると思います」と今後に向けての方針を再確認した。

　近況チームは好調で、５月２１日のＧ大阪戦（ヨドコウ）から公式戦３連勝。ルヴァン杯プレーオフステージでも、ホームでの第１戦でアウェーゴールを与えずに１－０で完勝しており、優位な状況で第２戦に臨む。「選手たちの頑張りによってまずホームで勝つことができました。アウェーゴールを奪われなかったことも非常に大きなことだが、変わらず今置かれている状況を把握しながらも勝ちにいく。そして今までの積み上げてきたサッカーをしっかりと全員で１００％トライする」と指揮官は力を込めた。