ドイツへ移籍の田中碧「得点こだわる」目標のA代表へ「W杯が一番の大舞台」
サッカーU-24日本代表として東京五輪に出場し、ドイツ2部のデュッセルドルフへ期限付き移籍したMF田中碧(22)が11日、ブンデスリーガ(13日開幕)を全試合生中継するスカパー!のオンラインイベントに出席した。初の海外挑戦へ「得点を取ることは一番の評価につながる。よりこだわっていきたい」とゴールへの意欲を口にした。
東京五輪では6試合全てに先発出場し、メダルを逃す悔しさを味わった。「やっぱり彼ら(スペインやメキシコ)とは何かが違う」と差を痛感した。
オーバーエージでともに五輪本大会を戦い抜いたブンデスリーグの先輩となるMF遠藤航(28)=シュツットガルト=の力も身近で感じ、「戦う部分、一対一で負けない部分はすごい」と振り返った。「航くんだけではなく、今までたくさんの日本人選手が日本人としての価値を上げてくれているからこそ自分が移籍できる。僕もこれからの日本サッカー、自分のためにも日本人としての価値を上げていきたい」と歴代ドイツで戦った先輩らに続く活躍を誓った。
このイベントには、J1川崎時代のチームメートでもあった、大先輩の中村憲剛氏(40)も出席。田中のデビュー当時からを知る中村氏は「ここからフロンターレで培ったものをベースに向こうでさらにいろんなものを上乗せして、スケールアップしていくところを楽しみに見たい」と期待を寄せた。
9月からはW杯アジア最終予選も始まる。田中は「一番の目標はやっぱりA代表。W杯が一番のサッカー選手としての大舞台だと思う。そこに向けてどれだけドイツで結果を残せるかが大事」と次なる戦いを見据えた。